河本結、弟・力と国内男女日本人3組目の同一年きょうだいVへ単独首位 前日のイメトレ復活で「自分に集中」


2番、ティーショット前に同組の臼井麗香(左)とカメラマンに向かってピースサインする河本結 (カメラ・豊田 秀一)

2番、ティーショット前に同組の臼井麗香(左)とカメラマンに向かってピースサインする河本結 (カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 第2日(21日、兵庫・マスターズGC=6585ヤード、パー72)

 首位タイでスタートした河本結(24)=リコー=が6バーディー、ボギーなしの66と伸ばして通算13アンダーで単独首位に立った。現在、メルセデス・ランクがシード権獲得圏外の68位で「瀬戸際になって腹をくくって」2日連続ボギーなしの好プレー。98年度生まれの“黄金世代”の5年目が今季初V、通算2勝目へ前進した。通算1アンダー46位タイまでの54人が決勝ラウンドへ進み、アマチュアの馬場咲希(17)=代々木高2年=は2オーバー70位で予選落ちした。

 河本は2日目も揺るがなかった。18番で前半4つ目、この日最長8メートルのバーディーを奪いガッツポーズ。後半もチャンスまで耐え、さらに2つ伸ばした。今季自己ベスト65で回った初日に続くボギーなしで、昨年6月以来の2日連続60台。同3月以来の予選1位突破に「好調不調任せじゃなく、前日から頭の中でミーティングして臨んでいる。その結果で作戦」と胸を張った。

 本格参戦1年目の19年にツアー初Vも、その後は未勝利。今季はトップ10が1回、ポイントランクはシード圏外だ。「全力でゴルフに尽くして終わろうと決めた」。流れを切らないようバーディー後はドリンクを飲まず、普段の生活でも携帯電話のSNS視聴を減らして読書。避けていた前記の前日イメトレも復活させて「自分に集中」と、雑念を封じた成果が出ている。

 男子ツアーではルーキーの弟・力が今季2勝と好調。前夜も連絡を取ったが「私のことは何も言わず、聞く立場」と笑った。「自分に集中して最後まで全力で突っ走れば、最高の順位で終われると思う」。国内男女日本人3組目の同一年きょうだいVへ。姉が威厳を示す番だ。(宮崎 尚行)

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