金田久美子がツアー最長の11年189日ぶりブランクV達成に涙 川崎春花が2位


通算9アンダーで11年振りにツアー2勝目を挙げ、感極まる金田久美子(カメラ・今西 淳)

通算9アンダーで11年振りにツアー2勝目を挙げ、感極まる金田久美子(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 最終日(30日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)

 3打差首位から出た金田久美子が4バーディー、4ボギーの72で回り、通算9アンダーで2位に2打差をつけて逃げ切った。2011年のフジサンケイレディス以来のツアー2勝目。11年189日ぶりのブランク優勝は1988年のツアー制施行後、最長記録となった。

 2週連続優勝を狙った川崎春花は3バーディー、2ボギーの71で、7アンダーの2位。佐久間朱莉、川岸史果が6アンダーで3位となった。稲見萌寧、菅沼菜々が5アンダーの5位で終えた。

 昨年大会覇者の渋野日向子は28位から出て、6バーディー、2ボギーの68で回り3アンダーの9位となった。

 今季ポイントランク首位の山下美夢有は72で、2アンダーの11位。西郷真央は1アンダーの18位となった。約2年ぶりに国内ツアーに出場した畑岡奈紗は76と落として、5オーバーの47位となった。

 金田久美子の優勝コメント(11年ぶり2勝目、涙ながらに)「すごく長くて、まさかこんな所で戦って勝てると思わなかった。すごくうれしい。(もう1回勝ちたいと)ずっと思っていた。諦めなければチャンスはあると思って一生懸命毎日練習していた。5、6年前にショットがバラバラで、どうしようもない時にいろんな方にアドバイスをいただいて(スイングを)変えた。(17番のバーディー、第2打は)160ヤードから7アイアンで手前1・5M。完璧なショットでした。(勝てない期間は)やめようというより、やめたいと思ったことが結構多くて、優勝争いなんてもうできないと思っていた時期もあった。(会場のファンへ)今日はたくさんの声援をいただき、ありがとうございます。苦しい展開だったけど、皆さんの応援で前向きに笑顔で頑張れた。本当にありがとうございました」

 ◆金田 久美子(かねだ・くみこ)1989年8月14日、名古屋市生まれ。33歳。父・弘吉さんの教えで3歳からゴルフを始める。98年、8歳で世界ジュニア優勝。高校卒業後の08年、予選会をトップ通過でプロ転向。11年にツアー1勝。大会前のポイントランクはシード圏外の70位だった。166センチ、51キロ。愛称「キンクミ」。

 ◆ブランク優勝記録 金田の優勝は、11年フジサンケイクラシック以来、11年189日ぶり。1988年のツアー制施行後では、中嶋千尋(88年―98年)のブランク日数、9年297日を抜いて最長記録となった。ツアー制施行前では、池渕富子(85年―97年)の11年210日が最長(※招待選手除く)。

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