◆全日本大学スーパーリーグ第1日(1日、兵庫・三木GC)
第1ラウンドが行われ、東北福祉大の宮里海翔(かいと、3年)が2アンダー70をマークし、個人戦は2位と好発進を決めた。東北福祉大は団体戦では合計293の3位スタート。大会は2日間36ホールのストロークプレーで実施。各大学5人が出場し、団体戦は上位4人のスコアを採用して合計で順位を決める。
静まり返った三木GCに、拍手の音が響いた。最終9番パー4。東北福祉大・宮里が残り約40ヤードの3打目をチップイン。8番に続きバーディーを奪い「佐伯さんが拍手してくれてうれしかったです」。同大でコーチを務めるツアー通算7勝の佐伯三貴(38)からたたえられ、白い歯を見せた。
出だしは好調だった。10番パー4は3メートルを決めバーディー発進。前半は3バーディー、ボギーなしの3アンダー33で折り返した。しかし後半は激しくなった雨にも悩まされた。2番パー4で3打目をバンカーに入れた末ダブルボギー。5番パー4は1打目を左に曲げボギーをたたいた。それでも最後まで集中力は切らさなかった。
誰より強い決意を持って臨んだ大会だ。先月下旬の常陸宮杯大学選手権は、日大が優勝し2位に終わった。1日には、1学年上で10月の日本オープンで95年ぶりのアマ優勝を果たした蝉川泰果(たいが、21)がプロ転向を表明。東北福祉大にとって、エースが抜けて初めて迎えた大会にもなった。
コーチを務める佐伯は「探究心がある選手。ここが踏ん張りどきだと思う。今大会で結果を出してくれたら」と期待を込めた。常陸宮杯でメンバー外だった宮里は「蝉川さんや、4年生たちの役割を担えるような存在になれたら」と意気込んでいた。(高橋宏磁)