◆全米女子プロゴルフ協会公式戦 TOTOジャパンクラシック(3~6日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)
前回、日米共催で行われた2019年大会を制した鈴木愛(セールスフォース)が2日、プロアマ戦で調整。17番パー4(409ヤード)では6アイアンで1メートルにつけるなど、ショットで「何回もビタビタ」とつけた。同組で回ったアマチュアからも「楽しみだね」と言われ、「ドライバーも飛距離が伸びて、セカンドも方向性が良くなってきている」と手応えを感じている様子だ。
3年ぶりに日米両ツアーを兼ねる今大会は、10月の富士通レディース終了時のメルセデス・ランク36位のギリギリで出場権をもぎ取った。「まさかこの順位で出られるとは夢にも思わなかった。悔しい気持ちもあるけど、出られないことには優勝もできない。出られたことだけは良かった」とうなずく。今季はここまで優勝に届いていない。長いトンネルの中に迷い込んでいるが、前週に大きな希望を持てたという。
前週の樋口久子・三菱電機レディスで33歳の金田久美子が11年ぶりのツアー2勝目を飾った。1988年以降でツアー最長となるブランクVは大きな反響を集めた。28歳でベテランの域に入る鈴木も「すごい感動しました」。自身は通算17勝目を挙げた昨年7月の資生堂レディス以来、勝利から遠ざかるが「1年以上勝っていないけど、私も努力していたらまた勝てるチャンスがあると思えた試合だった。『くされてんじゃねぇ』って。自分も勇気をもらえた試合になりました」と大いに刺激をもらった。
日米共催試合では“連覇”に挑む。19年に7勝を挙げ、2度目の賞金女王に輝いた実力者は「19年の時のような復活具合を感じているので…(復活Vを)もう少々お待ちください」と頰笑んだ。大会は78人が出場し、4日間予選落ちはない。