◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 プロアマ(2日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)
今大会でプロデビューを果たす、蝉川泰果(たいが、東北福祉大4年)が、練習ラウンド後に取材対応し、翌日に迫ったデビュー戦への心境などを明かした。
メジャーの日本オープンでアマチュアでは95年ぶり2人目の優勝、アマ初のツアーV2を達成した蝉川。大会開幕を翌日に控え、「結果で示していくタイプかなと思うので、そういったところで注目してもらうように頑張っていきたい」。出身地の兵庫県加東市での大会に意欲をにじませた。
今週が3週連続での大会参戦となるだけに、前日の会見では「体はグチャグチャですね」と苦笑いしていた。しかし、一夜明けて「コンディションは良くなっています。練習場で打った感じ、キレも良くなっているので、いい感じで調整できています」。笑顔とともに、若さあふれる回復力を示した。
予選ラウンドでは、2008年大会覇者でツアー17勝の石川遼(カシオ)、昨年大会覇者でツアー3勝の浅地洋佑(フリー)との注目組で回る。蝉川は「一生の思い出になるなっていう、気持ちが大きいです」と心待ちにした。
今大会では史上6人目で、日本人では青木功、尾崎将司、片山晋呉に並ぶ4人目のツアー史上最長の出場3戦連続V、さらに日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足後では、史上最速のプロ転向初戦Vがかかる。蝉川は「圧倒的に勝ちたい、というのはありますね。そんな簡単にはいかないですけど、やるからにはすごい高い目標を目指してやりたいなと思っています」と力強くV宣言した。