岩崎亜久竜「世界のアグリ」へ松山英樹から学んだ集中力…日本シリーズJTカップ12月1日開幕


10月のZOZOチャンピオンシップ練習日で、松山(右)とラウンドした岩崎

10月のZOZOチャンピオンシップ練習日で、松山(右)とラウンドした岩崎

◆岩崎亜久竜 (24)=フリー=初出場

 2022年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは12月1日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で開かれる。22年のツアー優勝者をはじめ、賞金ランク上位者など総勢30人が出場する。

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 ショットのキレ味はツアー随一。24歳の岩崎は、今季最も飛躍を遂げた選手の一人だ。2度の2位を含むトップ10入り9回。181センチの長身から繰り出される300ヤードを超える飛距離と、攻撃的なアイアンショットを武器に、バーディー率(4・561)はツアー3位を誇る。「ピンを狙っていろんな球を打つのが好き。ミドルアイアンが得意」と自己分析する。

 10月のZOZOチャンピオンシップで、マスターズ覇者の松山英樹と練習ラウンドをした。すべてのプレーを食い入るように見た。まず松山の集中力に驚き、学んだ。「練習から試合をイメージして、ショットを集中して打つようになった。もっと練習を頑張らないといけないと意欲が増した」。苦手なアプローチ練習に割く時間も増えた。

 亜久竜(あぐり)の名前には「海外の人が呼びやすい名前を」との両親の思いが込められている。「世界に出たい。将来的な夢は世界ランキング1位」と目標を掲げ、来年の米下部ツアー予選会挑戦も考えている。「コメダ珈琲店」が憩いの場所という大のコーヒー好き。その先に描く究極の夢プランは「のんびりコーヒーショップを開くこと」だそうだ。

 日本シリーズJTカップは賞金ランクで出場が決定的だが、ツアー勝者として最終戦に乗り込みたいという思いは強い。「残りの試合で勝っていきたい。勝ってJT! ピンを狙うアイアンショットを見てほしい」。師走の東京よみうりCCに「アグリコール」を巻き起こす。(高木 恵)

 ◆岩崎 亜久竜(いわさき・あぐり)1997年12月17日、静岡・清水町生まれ。24歳。8歳でゴルフを始め、中学3年時に関東ジュニア2位。クラーク国際高から日大に進み、2019年の日本アマチュア選手権4位。20年9月にプロ転向し、昨年の最終予選会9位で今季前半戦出場権獲得。181センチ、86キロ。A型。家族は両親と姉。がれ」と題した連載で出場予定8選手を紹介する。

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