次戦にも最小兵賞金王の誕生へ 比嘉一貴が6月に語った「見ている人に憧れてもらえる選手に」


比嘉一貴は優勝しトロフィーをかかげる(カメラ・岩田 大補)

比嘉一貴は優勝しトロフィーをかかげる(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 最終日(20日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)

 比嘉一貴(フリー)が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの64で回り、大会記録に並ぶ通算21アンダーで逃げ切った。9月のシンハンドンヘオープンに続く今季4勝目、通算6勝目を飾った。優勝賞金4000万円を加え、今季獲得賞金を1億7914万1233円とし、次戦(カシオワールドオープン)にも初の賞金王が確定する。

 女子の山下美夢有が身長150センチで歴代最小女王になったのに続き、男子も158センチの最小兵賞金王が間もなく誕生する。比嘉は6月のBMW 日本ツアー選手権森ビル杯でメジャー初制覇した際、「エスコートキッズの子どもたちと(身長が)変わらないんじゃないか。見ている人に憧れてもらえる選手になりたい」と語っていた。この日も「今も思いは変わらない」と強調した。

 アイアンショットの正確性が生命線だ。自身も「(第2打で長い距離を残し最初に打つ)セカンドオーナーが多い中、優勝争いの時とかグリーンを外しては相手を楽にさせてしまうので、アイアンショットは大事にしている」と語る。昨年より「ミスはだいぶ減った。フェードとドローをうまく打てるようになり、その辺のコントロールは上達した」と今季4勝と安定している要因を分析した。

 決勝ラウンドの2日間一緒に回った、米ツアーを主戦場とするミト・ペレイラ(チリ)も「(比嘉は)本当にショットが正確で真っすぐ打っていて、優勝に値する選手だった」と絶賛した。

 ◆賞金王決定の条件 賞金ランク2位の星野は今週8位のため、残り2試合で連勝しなければ決着する。比嘉は次戦単独8位(賞金610万円)以上で自力で賞金王が決まる。

 ◆比嘉の主な記録

 ▼大会記録タイ 優勝スコア21アンダーは16年にB・ケプカ(米国)がマークした大会記録に並んだ。

 ▼2億円突破も 残り2戦の優勝賞金はともに4000万円のため、年間獲得賞金額が2億円を超えれば6例目となる(過去94、96年の尾崎将司、01年伊澤利光、13年松山英樹、16年池田勇太の5例)。

 ▼世界ランク 68位まで上昇する可能性がある(他選手の成績により変動)。

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