上野菜々子、“開幕戦限定パター”で快進撃2差2位浮上「しっかり決めきれた」 ミレニアム世代4人目V射程


通算7アンダーの2位に浮上した上野菜々子は、こぶしを握り初優勝に向けて意気込んだ(カメラ・今西 淳)

通算7アンダーの2位に浮上した上野菜々子は、こぶしを握り初優勝に向けて意気込んだ(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー開幕戦▽ダイキンオーキッドレディス 第3日(4日、沖縄・琉球GC=6590ヤード、パー72)

 2000年生まれのミレニアム世代の上野菜々子(22)=コーナン=は67で回り、11位から2打差2位に浮上し最終日を迎える。韓国の申ジエ(34)が65で回り、9アンダーで単独首位に躍り出た。

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 上野のバーディーパットが、次々とカップに消えた。4番で5メートルを沈めると、5番では12メートルをねじ込んだ。「全体的にショットもパットも良かった。長いパットも短いパットもしっかり決めきれた」。ミレニアム世代で大阪府出身の浪速娘が、会心のラウンドで2打差2位にジャンプアップした。

 “開幕戦限定パター”で決めた快進撃だった。会場の琉球GCは芝目の強い高麗グリーン。「ドツボにはまって」と予選落ちだった昨年大会後には、「来年はいつもと違うパターを使おう」と決めた。自宅から、中学、高校時代に使っていたピンの「アンサー2」の限定モデルを見つけて沖縄に持ち込んだ。「思った通りに転がってくれる」と奏功した。

 東海大大阪仰星高3年の18年にアマチュアとして出場した大王製紙エリエールレディスで、最終日を首位で迎えながら73と崩れ、7位に終わった。ルーキーイヤーの昨季はミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンの4位が最高だった。「1年ツアーを経験して、優勝をしたいという思いと、シードを取りたいという思いが強くなった」。プロとして初めての最終日最終組は、5年ぶりのリベンジ・ラウンドでもある。(恵)

 ◆上野 菜々子(うえの・ななこ)2000年7月20日、大阪・枚方市生まれ。22歳。7歳からゴルフを始める。東海大大阪仰星高出身。21年にオーガスタ女子アマに出場(19位)。同年6月のプロテストに2度目の受験で合格。昨季はメルセデス・ランク55位で今季前半戦の出場権を獲得。憧れの選手はタイガー・ウッズ。得意クラブはアイアン。164センチ、57キロ。

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