諸見里しのぶさん 女子ゴルフ開幕戦、勝負所での世界の技に興奮「ワクワクする1年になりそう」


通算10アンダーで優勝した申ジエは、青空の下右手を突き上げた(カメラ・今西  淳)

通算10アンダーで優勝した申ジエは、青空の下右手を突き上げた(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ▽ダイキンオーキッドレディス 最終日(5日、沖縄・琉球GC=6560ヤード、パー72)

 韓国の申ジエ(34)=スリーボンド=が2打差の首位で出て3バーディー、2ボギーの71で回り、通算10アンダーで3打差をつけて開幕戦で逃げ切った。ツアー2年ぶりの通算29勝目。史上初の日米韓3ツアーでの女王取りと、日本ツアーの永久シード獲得を今季目標に掲げた。

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 琉球GCは素晴らしい仕上がりで例年よりもラフが長く、ショット力、マネジメント力が求められるセッティングでした。その中で世界で戦ってきた申選手、上田選手が技を見せてくれました。申選手は難易度の高い7、9番のバーディーでスコアを戻し、後半を耐えて耐えて、最後にバーディーと見事なゴルフでした。

 一番のポイントは15番。ティーショットが左に行き、セカンドはグリーン奥。難しいアプローチから5メートルのパーパットを沈め、勝負所で粘り強さを発揮しました。昨年、「早く戻れるように」と一度に両肘の手術を受けることを決断。ゴルフへの熱い思いが優勝を引き寄せたと感じます。

 上田選手はパットが決まってくれず、悔しさが残ったと思います。今季のJLPGAツアーも最後まで誰が勝つか分からない、ワクワク、ドキドキする一年になると思わせてくれる開幕戦でした。(女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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