開幕戦で優勝し、沖縄の青空の下でトロフィーを手に笑顔を見せた申ジエ（カメラ・今西 淳）
◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ▽ダイキンオーキッドレディス 最終日（５日、沖縄・琉球ＧＣ＝６５６０ヤード、パー７２）
韓国の申ジエ（３４）＝スリーボンド＝が２打差の首位で出て３バーディー、２ボギーの７１で回り、通算１０アンダーで３打差をつけて開幕戦で逃げ切った。ツアー２年ぶりの通算２９勝目。史上初の日米韓３ツアーでの女王取りと、日本ツアーの永久シード獲得を今季目標に掲げた。７０で回った上田桃子（３６）＝ＺＯＺＯ＝、稲見萌寧（２３）＝Ｒａｋｕｔｅｎ＝が７アンダーの２位。
３メートルのウィニングパットを沈めた申が、右拳を突き上げた。２１年７月以来の歓喜をかみしめた。「今年は頑張りたい気持ちが強い。年間女王と永久シードを取れるように頑張ります」。米ツアー（０９年）、韓国ツアー（０６～０８年）で賞金女王に輝いた元世界ランク１位は、史上初の日米韓トリプル女王の座を狙う。
同じ３４歳のイ・ボミ＝写真＝が今季限りでの日本ツアー引退を表明。「ジエが頑張れば私はたくさん見に来るよ」と声をかけられた。「もっと一緒に優勝がしたい。今年一緒にいい勝負をしよう。２人で頑張ろう」と返した。「私はまだ現役で頑張る」と心に決めている。
昨季は開幕戦後に両肘を手術し、８年間続いていた連続勝利が途絶えた。再スタートのシーズンの開幕戦で強さを見せつけた。日本ツアー会員としての勝利は「２７」のため、３０勝で権利を得る永久シードにはまだ３勝必要だ。「３０勝以上したい」と実力も気力もみなぎっている。（高木 恵）