佐久間朱莉 大会コースレコードタイ63で暫定首位発進…ジャンボ門下生は「自分でもびっくり」


初日、9アンダーで暫定首位に立った佐久間朱莉(カメラ・頓所 美代子)

初日、9アンダーで暫定首位に立った佐久間朱莉(カメラ・頓所 美代子)

◆女子プロゴルフツアー▽明治安田生命レディス 第1日(9日、高知・土佐CC=6228ヤード、パー72)

 第1ラウンドは雷雲接近で順延となり、39人がプレーを終えられなかった。ツアー本格参戦2年目の佐久間朱莉(20)=大東建託=が10バーディー、1ボギーの大会コース記録に並ぶ63をマークし、9アンダーで暫定首位に立った。オフにショットの不調に陥ったが、国内男子ツアー歴代最多94勝を誇る師匠・尾崎将司(76)のアドバイスで復調し、初優勝へと突き進む。通算1勝の三ケ島かな(26)=ランテック=が1打差の同2位。

 佐久間が復調したショットを軸に、バーディーラッシュを演じた。前半の11番から3連続バーディー。7番までに10個のバーディーを重ね、大会コース記録に並ぶ63。「自分でもびっくりするぐらい、いいゴルフ」と声を弾ませた。

 昨年はメルセデス・ランク33位で初シードを獲得も「60点くらい。同期も年下も優勝している」と満足はしていない。同じ02年生まれで岩井千怜(ちさと)、1学年下の川崎春花、尾関彩美悠(あみゆ)が一足早くツアー優勝者となり、悔しさをにじませた。

 飛躍を期したこのオフは、1月下旬にショットの不調に陥った。縦振りになる癖が出て、飛距離も落ちた。合宿に入る前に師匠・尾崎将司のもとを訪れると「確かに縦振りだな」と指摘され、横振りになるように修正。しっかりと球がつかまえられるようになり「ジャンボさんのおかげです」と好プレーにつなげた。

 中3で出場した日本女子オープンで、姉弟子の原英莉花と一緒に回ったのがきっかけで「ジャンボ軍団」に入門。当時、師匠から「飛ばないのにフェードを打って、生意気だな」と言葉を掛けられたのも期待の表れか。目標の初Vへ、20歳は「明日は明日で切り替えていきたい」と表情を引き締めた。(岩原 正幸)

 ◆佐久間 朱莉(さくま・しゅり)2002年12月11日、埼玉・川越市生まれ。20歳。父の影響で3歳から競技を始める。19年の日本ジュニアで2位に入り、翌年アマ日本代表入り。21年に埼玉平成高を卒業し、プロテストにトップ合格。同11月に下部ツアー優勝。昨季はトップ10入り3度を含むメルセデス・ランク33位で初シード。得意クラブはアイアン。155センチ。

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