◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第2日(25日、宮崎・UMKCC=6565ヤード、パー72)
12位からスタートした比嘉真美子(TOYO TIRE)が1イーグル、5バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。
首位タイから出た19歳の川崎春花(村田製作所)が68で回り、通算9アンダーで単独首位に立った。比嘉と並び、地元の宮崎出身の山内日菜子(ライク)も1打差2位と健闘している。
29歳の比嘉はツアー5勝を誇るが、昨季は絶不調に陥り、出場33試合で29回も予選落ちを喫した。ツアーのポイントランキング142位で6年ぶりにシード権も逃した。
「去年はスタート前、18ホールを回って来られるのか、と思う時もありました。ショットは左にも右にも曲がってOBもたくさん出た。新しい一日が始まってほしくないと思っていました」と苦しかった思いを明かした。
それでも、オフはゴルフに正面から向き合った。「悪い中でも逃げずに自分と向き合った。その積み重ねでした」と話す。メンタル面に加え「年齢に合ったトレーニング、ストレッチに見直した」という。今季はシード権を持たないため、出場試合が限られる中、開幕戦のダイキンオーキッドレディスで24位、先週のTポイント×ENEOSで52位と復活の兆しを見せている。「悪いイメージは抜けにくいけど、少しずつ、悪いイメージは抜けていっています」と現状を説明した。
最終日は首位の川崎と1打差2位で迎える。19年開幕戦のダイキンオーキッドレディス以来、4年ぶりの復活優勝のチャンスは十分にある。「まだ(調子は)40~50%しか戻っていない。優勝は簡単ではありませんが、勝てないこともない。長い間、ワクワクする気持ちがなかったけど、今年はワクワクする気持ちが戻ってきた」と比嘉は落ち着いた表情で話した。
最終組で回る最終日。比嘉は新しい一日に臨む。