石川遼67で今季好スタート 「僕はファン」と公言する金谷拓実と優勝争いへ


11番、コース上からショットを放つ石川遼(カメラ・馬場 秀則) 

11番、コース上からショットを放つ石川遼(カメラ・馬場 秀則) 

◆男子プロゴルフツアー開幕戦 ▽東建ホームメイトカップ 第1日(30日、三重・東建多度CC名古屋=7062ヤード、パー71)

 石川遼(カシオ)は6バーディー、2ボギーの4アンダー67で、シーズン最初のラウンドを終えた。最終9番、8メートルを沈めてバーディーで締めると右拳を握った。「(第2打が残り)110ヤードから8メートルなので、すごくいいバーディーという感じではないけど。自分が思っているよりは悪くないのかなあ、悪くないゴルフだったのかな」と振り返った。

 インコースからスタートすると、11番で4オン1パットのボギーが先行した。12番パー5の第1打は「ほぼ完璧」なドライバーショットでフェアウェーへ。第2打をグリーン右に大きく曲げたが、ピン左3メートルのカラーからバーディートライを沈めた。「もう少し再現性のあるバーディーを取れたかなと。でもパー5で取れたのはよかったし、11番で先にボギーが来てからの12番だったので、流れといういう意味でも、落ち着いたという意味でもよかった」と話した。

 一日を通じて「4、5、6アイアンでのミスが多かった。もう少し、いいバーディーの取り方ができた」と納得はいっていない様子。「いいスタートをできるに越したことはない。ただ、スコアに対しての根拠が今日はちょっと低め、足りない。また明日気持ちを切り替えて、いいスコアを出せるものをしっかり準備していきたい」と気を引き締めた。

 64をマークした予選ラウンド同組の金谷拓実と、ともに好スタートを切った。「いいリズムで回る。僕はそもそも金谷選手のファンなので。本当に見ていて楽しい」とうれしそうに切り出した。「アマチュアでもプロでも一緒に回っている人と楽しく回るっていうのが僕はずっと大事にしていること。(同組の)2人にいいプレーをしてもらいたいし、やはりゴルフで競っているので、なるべくお互いに、いい舞台を整えてあげて、お互いにいいプレーをするっていうのが理想かなと常に思っている」と語った。

 この大会は昨年まで2年連続で予選落ちに終わっているが、18年には首位発進から2位に入っている。「勝負師としてのスピリットも金谷選手からすごく感じる。(一緒に)優勝争いは、ほとんどしたことがないので、僕が上位にいけるように頑張ります」。2021年大会覇者の金谷に食らいついていく。

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