芹澤信雄氏、松山英樹は第2R→第3Rがわずか1時間 練習できず安定していたドライバーショットが乱れた


◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 マスターズ 第3日(8日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7545ヤード、パー72)

 第2ラウンド(R)の残りと第3Rが行われた。21年大会覇者・松山英樹(LEXUS)は雨中で20ホール以上を回った。

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 松山選手は、第2Rの後半9ホールは冷静に我慢を重ねました。強い雨風と寒さで難しい状況の中、9年連続の予選通過はさすが。全体的な表情にもゆとりがあって、マスターズ王者としての風格を感じました。

 ただし、第3Rはわずか約1時間後のスタート。アプローチとパターしか練習できず、安定していたドライバーショットが1番、2番と右へ出てスコアを落としました。2番はピン下10メートルからのバーディーパットを今大会初めて強めに打って2メートルオーバー。急な冷え込みで、痛めている首や手首の影響もあったと思います。

 9日は25ホールの長丁場。天候は回復予報でケプカ、ラームの上位2選手は好調で優勝は厳しい状況です。ただ10番、12番のように軟らかいグリーンをアイアンで攻めて、先にビッグスコアを出して上がれれば、まだ何か起きるかもしれません。(プロゴルファー・芹澤信雄)

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