国内メジャー初出場の20歳・宮沢美咲が暫定首位「攻めすぎず、守りすぎず」恐竜パワーで初Vへ


18番、ホールアウトし笑顔でタッチをする宮沢美咲(カメラ・中島 傑)

18番、ホールアウトし笑顔でタッチをする宮沢美咲(カメラ・中島 傑)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(4日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 午前組60人がホールアウトし、2位と1打差で宮沢美咲(大倉)が4バーディー、2ボギーの2アンダー、70で暫定首位に立った。初の国内メジャー参戦をアンダーパーで発進し「率直にうれしい」と笑顔がはじけた。

 初の大舞台へ向け、ほかの先輩選手らにアドバイスを聞いた。最後にはそろって「メジャーだからね」の言葉が返ってきた。難しさは想定内でスタートし、深いラフに入れることも少なく、ドライバーの曲がりも修正。大会6年ぶりに1万人を超えた大ギャラリーの声援にも背中を押された。雰囲気に飲まれ、緊張することはなく「『ナイスバーディー』の声がうれしかった」と強心臓ぶりものぞかせた。

 1月から2月にかけ、北海道を離れて鹿児島、宮古島で合宿を行った。雪深い地元・北海道ではショットしか練習できず、「アプローチやパターの(感覚の)ズレをなくしたく」遠い地で研さんを積んで、この日の躍進につなげた。

 趣味のゲームにも熱が入る。先日、恐竜島サバイバルゲーム「Ark」を購入し、はまっているという。前日は試合に向けて軽くプレーし、朝起きると“事件”が。友人から「恐竜が脱走した」と連絡が来ていた。「いい成績を残して気分よくゲームを」とゴルフとゲーマーの二刀流を目指す。

 残り3日間へは冷静に、「フェアウェーに置いて、攻めすぎず、守りすぎず」のゴルフを心がける。国内メジャー初出場初優勝の快挙へ向け大好きな恐竜パワーを味方に、突き進む。

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