吉田優利がメジャー初制覇 昨季0勝の悔しさ見守った母は「明日も7時に起きて8時からレッスンじゃないですか」


サロンパスカップ(左)と大会カップを両手に掲げて笑顔を見せる吉田優利(カメラ・今西 淳)

サロンパスカップ(左)と大会カップを両手に掲げて笑顔を見せる吉田優利(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(7日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 23歳の吉田優利(エプソン)が、今季初優勝&通算3勝目を挙げた。

 雨の中、会場で応援した母・亜紀子さんが娘のメジャー初制覇の快挙を祝福した。「まだ信じられないです。昨年、2位がいっぱいあって、本人も悔しかったと思う。良かったです」。昨季は37試合に出場し、2位が5回。トップ10にも19回入ったが、未勝利に終わっていた。常に近くで見守ってきた亜紀子さんは「すがすがしい時の2位と悔しそうな2位があって。昨日の4オーバー(76)でも自分的にはすごいプラスな4オーバーだった、と」と娘の様子を明かした。「スコアだけじゃなくて、自分が思った通りにいけたとか、そういうところで判断をしているんだなって。すごい成長を感じました」と目を細めた。

 19年にプロテストに合格し、21年7月の「楽天スーパーレディース」で初V。同年9月の「ゴルフ5レディス」で2勝目を挙げたが、それ以降は優勝から遠ざかっていた。そんな中、どれだけ疲れていても大会最終日翌日の月曜は7時すぎに家を出て、辻村明志コーチのレッスンを受けているという。「それをずっと1年間やり続けるからすごいなって見ています。たまにはね、ちょっとゆっくり寝たらって思うんですけど、そんなことしなくて」。努力がようやく実を結んだが「多分、明日も7時に起きて8時からレッスンじゃないですかね」と、「(今季)3勝以上」を宣言した向上心旺盛な愛娘を思った。

 前回の海外メジャー、全米女子オープン(19年)はアマチュアで、指をけがしての渡米だった。プロとして初めて挑む7月の世界最高峰のメジャーに向けて「今回は楽しんできてほしいなって、ほんとそれだけです。私は帰りを待ってます」とエールを送った。

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