北野武監督、6年ぶり新作「首」がカンヌで公式上映「ウケていたから次回作はお笑いを」


カンヌ国際映画祭で「首」の公式上映後、会場の拍手に笑顔を見せる(左から)中村獅童、西島秀俊、北野武監督、加瀬亮、浅野忠信(c)Kazuko Wakayama】

カンヌ国際映画祭で「首」の公式上映後、会場の拍手に笑顔を見せる(左から)中村獅童、西島秀俊、北野武監督、加瀬亮、浅野忠信(c)Kazuko Wakayama】

 第76回カンヌ国際映画祭で現地時間23日(日本時間24日)、北野武監督の映画「首」が公式上映された。

 北野監督にとって6年ぶりの新作で、本能寺の変を題材にした時代劇。公式上映後は会場がスタンディングオベーションとなり、北野監督や、出演の中村獅童、西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信、大森南朋らに大きな拍手が送られた。

 上映後、インタビューに応じた北野監督は「久々に大画面で見たら、まあまあかな。細かいところでウケていたから、これは次回作はお笑いやんなきゃいけないなと」と冗談交じりに次回作への意欲を語り、「今回は役者さんたちによくやっていただきました。お礼しかない。ありがとうございました」と感謝を伝えた。

 明智光秀を演じた西島は「今までいろいろな上映会を経験してきましたが、中でも一番すばらしい上映だった。胸がいっぱいです」と感無量な様子。難波茂助役の獅童も「上映中のリアクションもすごくよくて、終わった後の拍手も熱気がこもっていた。楽しんでいただけたんだと実感しました」と現地の反響をかみしめていた。

 日本では11月23日に公開される。世界最速上映を成功させた北野監督は「カンヌであったかく受け止めてもらえたんで、日本の皆さんにも同じように喜んでみてくれれば幸いですね」と願った。

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