◆女子プロゴルフツアー リシャール・ミル ヨネックスレディス 最終日(4日、静岡・朝霧ジャンボリーGC=6687ヤード、パー72)
3日に濃霧のため、順延された第1ラウンドが午前6時34分に再開。最終日の午前10時頃にようやく全選手が第1ラウンドを終えた。
午前11時10分から、セカンドカット(決勝ラウンド選手の制限)を実施した上で同一の9ホールの決勝ラウンドがスタートする。最終組は午後零時50分スタート。決勝ラウンドに進める選手は、26位タイまでの33人。セカンドカットありの27ホール勝負はツアー史上初で、ツアー史上「最少トーナメント」となる。
ツアー史上3人目の3週連続優勝を狙う山下美夢有(加賀電子)、今年のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップでメジャー初優勝して通算3勝の吉田優利(エプソン)、ツアー初優勝を目指す22歳の阿部未悠(ミネベアミツミ)が6アンダーでトップに立つ。
山下は第1日の中断時点で、9ホールを終えて1アンダーの暫定34位だったが、10番からの9ホールを、4連続を含む5バーディー、ボギーなしの31で回り、首位に急浮上した。27ホールのミニマム勝負でも、昨季のツアー王者は強さと存在感を発揮している。
1打差4位に岩井明愛(あきえ、ホンダ)、千怜(ちさと、ホンダ)の双子姉妹、悲願の初優勝を狙う安田祐香(NEC)ら7人が続く。首位と2打差以内には16人がひしめく大混戦となっている。
今大会、第1日(2日)の競技は、悪天候のため、中止。3日に順延された第1ラウンドはコースコンディション不良のため、4時間30分も遅れ、さらに午後5時19分に濃霧のため、中断された。ホールアウトできた選手は3人だけで大会進行は大きく遅れた。競技成立のため、最終日は、第1ラウンドの未消化分を全選手がホールアウトした後、ツアー史上初めてセカンドカットを実施した上で、同一の9ホールをプレーすることが3日に決まった。
地元の静岡・富士宮市のホームページには「5月から8月にかけて朝夕霧の発生が多く、名前の由来となってます」と記されており、最終日の朝も霧の発生が心配されたが、予定より4分遅れただけで午前6時34分に第1ラウンド未消化分が再開された。
競技成立のためには、少なくとも18ホールと同一の9ホールを加えた27ホールが必要。一時、競技不成立も危ぶまれていたが、晴天となり、セカンドカット&27ホールの少人数短縮決戦ながら、決着が見えてきた。
セカンドカットとは、競技成立のために決勝ラウンドの人数を減らすこと。セカンドカットされた後、決勝ラウンドでプレーできる人数は状況次第で決まり、最少人数は30位タイまでとされている。本来、決勝進出できる順位でセカンドカットされた選手は、その時点の順位のポイントと賞金を獲得する。
今大会は例年、新潟・ヨネックスCCで行われているが、今年は提携コースの朝霧ジャンボリーGCでの特別開催となった。