岩井千怜が5差堅首で全英切符見えた 今季2勝目へ「最終日はバーディーをたくさん取る気持ちで」


8番、バーディーパットを決めてギャラリーの拍手に応える岩井千怜(カメラ・馬場 秀則)

8番、バーディーパットを決めてギャラリーの拍手に応える岩井千怜(カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 第3日(10日、兵庫・六甲国際GC=6513ヤード、パー72)

 岩井千怜(ちさと、20)=ホンダ=が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算19アンダーで2位に5打差をつけて単独首位を守った。完全優勝での通算4勝目と、今大会2位以内などで得られる8月のメジャー、AIG全英女子オープンの出場切符をつかみ取る。昨年大会覇者の山下美夢有(21)=加賀電子=ら3人が14アンダーの2位で続いた。

 岩井千は攻めのプレーで前半に5バーディーを奪った。「伸ばせてうれしかった」。14番で7メートルを沈めるバーディーで一時は21アンダーに。ともに第1打を左に曲げた終盤の16、18番でボギーを喫した中、5打差首位で第3日を終えた。

 すでに大会記録の17アンダーを超えた。1988年のツアー制施行後では、72ホールの最少ストロークは16年の大王製紙エリエールレディスでテレサ・ルー(台湾)が記録した24アンダー。最終日に67で並ぶが「集中してやった結果がレコードならうれしいが、狙ってやることはない」と冷静に語った。

 ラウンド中はおにぎりなど補食を意識し、タフな連戦にも「体力は大丈夫」と力強い。今大会2位以内などで得られる初の全英切符にも意識せずに挑む。「最終日はバーディーをたくさん取る気持ちで」と、5月以来の今季2勝目へ表情を引き締めた。(岩原 正幸)

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