岩井明愛 大会コース新62で急浮上「焦りある。自分も勝たないと」 前週は双子の妹・千怜が完全V


2番ティーショットを放つ岩井明愛(カメラ・今西  淳)

2番ティーショットを放つ岩井明愛(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス 第2日(17日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C=6621ヤード、パー72)

 ツアー1勝で58位から出た岩井明愛(あきえ、ホンダ)が10バーディー、ボギーなしの62をマークし、2019年に田中瑞希が記録したトーナメントコースレコードを1打更新した。インスタートの裏街道から大まくり。通算10アンダーで、一気に優勝争いに割って入り、「ベストスコアなのですごいうれしい。今日はパッドが入ってくれた。先週もチャンスにつけられていたが何をやっても入らなくて、昨日も全然入らなかったが、やっと今日かみ合ってきた」と振り返った。

 10番パー5で63ヤードの第3打を58度のウェッジで3メートル弱につけると、11番は8メートル、12番は4メートルを沈めて3連続バーディー発進。「周りを気にせずに自分のプレーに集中していた。バーディーを何個取ったかわからないくらい集中していた」。その後も5メートル前後のパットを決めてスコアを伸ばし、記録更新がかかった最終9番では、111ヤードの第2打をピッチングウェッジでピン奥1メートル半に止めてバーディーで締めた。

 前週の宮里藍サントリーレディスでは双子の妹・千怜(ちさと)が完全優勝で今季2勝目、通算4勝目を挙げた。「千怜が勝っていくと焦りもある。自分も勝たないといけないという気持ちもすごいある。千怜に追いつけるように、今週もチャンスなので、チャンスを狙って頑張りたい」。日頃から切磋琢磨(せっさたくま)を続ける最大のライバルの存在が、刺激になっている。

 最終日が母の日だったRKB×三井松島レディスでは、千怜との姉妹プレーオフで盛り上げた末に敗れた。18日は父の日。「父の日も、いい思い出になるような日にしたい。優勝をプレゼントに? はい。したいです」と笑顔を見せた。8歳の時にゴルフを手ほどきしてくれた父・雄士さんに、感謝を込めた勝利を届ける。

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