通算６オーバーで決勝ラウンドに進出した田中のどか（カメラ・越川 亘）
◆第６２回報知アマゴルフ選手権 全日本クラブチャンピオンズ 第２日（２９日、千葉・キングフィールズＧＣ）
女性で唯一参加し、７５位からスタートした田中のどか（２５）＝大宮国際ＣＣ＝が４バーディー、４ボギーの７２で回り、通算６オーバーで７５位から２５位に浮上した。インコースの３３はベストスコア。初の７０００ヤード超のコースで奮闘する。首位から出た前田高志（２７）＝朝霧ジャンボリーＧＣ＝とジョシュア・ハヤシダ（１９）＝ハワイ大２年＝がともに７１で回り、通算４アンダーで首位。通算１１オーバーの６０位タイまでの６６人が最終日（３０日）の決勝ラウンドに進出した。
田中が飛距離の壁を乗り越えて快挙を果たした。５９０ヤードの１０番パー５からスタート。バーディーで絶好のスタートを切り、前半で３３をマークした。この日、難関のインでベストスコアだ。後半のアウトも３９と踏ん張り、７２。６打スコアを縮めた。「７０００ヤードを超えるコースは初めて。イーブンパーは自分でもびっくりです」と笑顔で話した。７５位から２５位に浮上し、決勝ラウンドに進出した。
女性の優勝は偉業といえるハンデなしのクラブ選手権で、堂々とした戦いぶり。第１日は「どうしても２打で届かないパー４がふたつあります」と話していたが、この日は４４８ヤードの４番、４１７ヤードの１２番の第２打で３ウッドを強振、パーオンに成功した。「長いクラブばかり使っているから体中が痛いですよ」と苦笑いする表情に充実感が漂う。
日大時代に日本女子学生選手権３位などの実績を持ち、現在は東京・小金井市でキャディーのアルバイトをしながら腕を磨く。目標は「日本女子ミッドアマ（２５歳以上）で何度も勝てる選手になりたい」と明かす。
６２回を数える大会で女性選手の最高成績は、１３年大会の中田春加（キングフィールズＧＣ）で１４位。田中は１０年ぶりの記録更新を目指し、みたび、７０２４ヤードのロングコースに挑む。（竹内 達朗）