◆男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 第151回全英オープン 第1日(20日、英国・ロイヤルリバプールGC=7383ヤード、パー71)
9度目出場の松山英樹(LEXUS)は堅実なプレーを見せ、3バーディー、2ボギーの1アンダー、70で第1ラウンドを終えた。ホールアウト時点で首位と4打差の暫定9位となっている。日本勢は9人が出場。星野陸也(興和)は75、岩田寛(フリー)は77、金谷拓実(Yogibo)は73、メジャー初出場の蟬川泰果(フリー)は77だった。
松山は前半をイーブンで折り返すと、11番で4・5メートルのバーディーパットを沈めた。12番でティーショットをバンカーに入れ、ボギー。だが、15番パー5で2オン2パットからバーディーを奪い、再びアンダーに。海沿いの17番パー3ではピン左10メートルに乗せ、パーとした。
海沿いにあるリンクスコース特有の強風の中で、狭いフェアウェーを捉えることがポイントとされた。19日の練習ラウンド後には「全ホールフェアウェーに行けば一番うれしいですけど…」と口にした。今大会は、風に負けない低弾道のショットが必要とされる全英仕様のセッティングとして、アイアン型の2ユーティリティーを投入し、戦っている。
6月末のロケットモーゲージ・クラシック後に日本に一時帰国して調整を続け、16日に現地入りした。「練習もできたし、かなりいい状態で、ここに来たけど、来てみたら、悪くなっている。良い状態に持って行けるようにしたい」と、直前まで必死に修正に取り組んできた。39位だった2014年大会から、コースは変貌を遂げた。総距離は71ヤード伸びて7383ヤードになり、パー72からパー71になった。9年前は3アンダーの69で10位発進だった。
首痛の不安を抱えながらの今季これまでのメジャーではトップ10が一度もない。開幕前には「いい成績を出したいっていうのあるけど、全部自分が思っている期待と裏腹になっている。あんまり期待せずにできたらなと思う」と話していた。