星野陸也「ドキドキハラハラ」3度目の挑戦で初の決勝進出 日本勢は松山英樹と2人


星野陸也は予選ラウンドを同組で回ったシュワーツェルから帽子にサインをもらった(ロイヤルリバプールGCで=カメラ・高木恵)

星野陸也は予選ラウンドを同組で回ったシュワーツェルから帽子にサインをもらった(ロイヤルリバプールGCで=カメラ・高木恵)

◆男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 第151回全英オープン 第2日(21日、英国・ロイヤルリバプールGC=7383ヤード、パー71)

 【ホイレーク(英国)21=高木 恵】第2ラウンドが行われ、109位からスタートした星野陸也(興和)は1イーグル、3バーディー、3ボギーの69と伸ばし、通算2オーバー39位に浮上した。「ようやくリンクスで予選通過できてよかったです。心臓に悪いです」。大会3度目の挑戦で初の決勝ラウンド進出を果たし、笑顔を見せた。

 5オーバーで迎えた15番パー5。グリーン手前23ヤードから低く出し転がした第3打がカップに消えた。チップインイーグルに両手を挙げて大喜び。最終18番パー5では、第2打を刻んで3打目勝負に徹した。94ヤードをピン右奥3メートル半につけると、バーディー締めにガッツポーズを作った。

 「セカンドショットがずっとうまくいかずに、本当にガッツパーの嵐。ずっとドキドキハラハラだった」という一日を、週末につなげた。9人が出場した日本勢で、4日間を戦うのは松山英樹と2人だけ。「リンクスでのショットのイメージがつかめずにいたが、今日結果出たことで自信になった。最終日に向けて、上位につなげられるように頑張っていきたい」。そう話す表情は晴れやかだった。

 2011年マスターズ覇者のシャール・シュワーツェル(南アフリカ)と予選ラウンドを回った。「最初に記憶にあるマスターズがシュワーツェルの優勝だった。正直、小学生のとき一番好きだった選手。まさか一緒に回れるとは思っていなかった。グータッチで励ましてくれたり、うれしかった」。別れ際に帽子にサインをもらった。憧れの人と共有した2日間が、星野に力をもたらした。

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