◆米女子プロゴルフツアー メジャー第4戦 エビアン選手権 第2日(28日、フランス・エビアンリゾートGC=6527ヤード、パー71)
首位と6打差の35位から出た畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が6バーディー、2ボギーの67で回り、通算5アンダーで予選ラウンドを終えた。悲願のメジャー初優勝を射程圏にとらえた。中継局のWOWOWの取材に応じ「ボギーが先行したがうまく切り替えられた。昨日より決めたい距離のパッティングがうまく決められた」と振り返った。
この日はボギー発進も、3番、4番の連続バーディーなどで前半に2つ伸ばした。後半は13番、16番では10メートル前後のロングパットを2つ沈めるなど、言葉通りパターも好調。27日は「32」だったパット数は「26」に減少した。5番パー3では、第1打がグリーン奥の池の手前に転がった。「まさかああいったところに止まってるとは」と驚きながらも靴を脱ぎ右足を池にいれた。足場は不安定だったが、ピン2メートルに寄せパーをセーブした。「すごく大きかった」とピンチを切り抜け笑顔があふれた。
今月行われたメジャー第3戦、全米女子オープンでは、最終日(9日)を単独首位で迎えるも、4位に終わった。その後は日本に帰国し、10日間休養を兼ねて調整した。今大会直前には「あまり練習できなくて、心配な部分もある。調子はあまり良くない」と不安を口にしていたが、予選ラウンドを好位置で終えた。
5大メジャーでは唯一、トップ10を逃しているエビアン選手権。「いい位置にいるので、残り2日間しっかり伸ばして頑張りたい」。初のビッグタイトルを射程圏にとらえた24歳が、決勝ラウンドで逆転を狙う。