全米2位、全英3位の申ジエが国内メルセデス・ランクで山下美夢有を抜き首位浮上


◆米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 最終日(13日、英ウォルトンヒースGC=6881ヤード、パー72)

 最終ラウンドが行われ、首位から出たリリア・ブ(米国)が67と伸ばし、通算14アンダーで4月のシェブロン選手権に続くメジャー2勝目を飾った。70の申ジエ(韓国)が7アンダーで3位に入り、日本ツアー年間女王を争うメルセデス・ランクで360ポイントを加点し、ランク首位に躍り出る見通しになった。今大会21位だった山下美夢有(みゆう、加賀電子)は約142ポイント差にランク2位に後退する(正式なポイント加算は20日のCATレディース終了後になるという)。

 申は7月の全米女子オープンの2位(420ポイント)に続き、大幅にポイントを加えた。「こういう大会に来ると昔の友人や新世代の選手に会えるのが楽しい。一緒にプレーすると、まだまだ学ぶことが多い」と話した35歳のベテラン。申は全米女子、エビアン(54位=12・24ポイント)、全英女子のメジャー3戦で加点し、シーズン合計2091・6ポイントとし、山下(全米女子=予選落ち、エビアン48位=12・24ポイント、全英女子=62ポイント)の年間獲得ポイント(1949・19ポイントで2位)を上回った。

 メルセデス・ランクに海外メジャーの成績が加味されるようになったのは昨年から。国内3日間大会の優勝が200ポイント、4日間大会で300ポイント、国内メジャーで400ポイント、海外メジャーでは800ポイント(配分はそれぞれ2位60%、3位45%など)と、やはり世界中からトップ選手が集いフィールドも厚い海外メジャーの配点が非常に高い。

 5月のブリヂストンレディスから約3か月近く守った首位の座を明け渡した山下だが、2年連続年間女王戴冠の可能性は十分に残される。次週のCATレディースから11月末まで国内ツアーは15試合あり、国内メジャーは3試合組まれる。海外メジャーの活躍度によりランキングに変動を及ぼしたが、メルセデス・ランクが選手の年間の総合力を示す指標であることは変わらない。

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