アマチュアの中野麟太朗は11アンダーで初の予選通過「ギャラリーに自分のゴルフを見てもらいたい」


12番で右のラフからショットを放つ中野麟太朗

12番で右のラフからショットを放つ中野麟太朗

◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック 第2日(1日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)

 首位と1打差2位から出たアマチュアの中野麟太朗(早大2年)は2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを落とし、11位に後退した。プロツアーは5度の目の挑戦で、初の予選通過となった。前半に1つ伸ばすも、終盤6ホールで4つ落とした。「集中力が切れてしまったり、単純なスタミナ不足が毎回の課題。昨日は克服できたが、また逆戻りしてしまった」と悔やんだ。

 16番パー3は、第1打がグリーン右のバンカーには入った。エッジに落とそうとした第2打は、惜しくも再びバンカーに落ち、3オンとなった。「あのバンカーに入れたら、ああなると思わなかった」と想定外。第3打はピン左10メートルまで転がり2パットでダブルボギーとなった。「糸がプツンと切れた」とショックが大きかったという。

 当初は予選通過だった目標が、初日の好スコアで優勝へ変わった。ラウンド中にリーダーボードを見て、順位変動に一喜一憂した。「気持ちが上に下にいくのが、まだまだだなと思った。終わった後に『そんなこと考えてなきゃな』とちょっと悔しいなって感じ」と精神面の未熟さを実感した。

 プロツアーでは初めて4日間戦うことが決まった。「何よりも良かった」と安ど。2日は午前9時16分に1番ホールからスタートする。この日にスコアを落としたインコースは「元気な時に回った方がスコアになる」と前半でのプレーを希望していたが、アウトコースのスタートは上位で予選突破した証しだ。「たくさんのギャラリーに自分のゴルフを見てもらいたい」。19歳のアマチュア・中野が週末の男子ツアーを盛り上げる。

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