29歳以下の初心者限定「ゴルフ体験会&レッスン」開催 08年賞金女王・古閑美保さん「楽しさをお伝えしたい」


記念撮影する参加者ら(カメラ・岡野 将大)(左から5人目が古閑美保さん、同6人目が飯塚千重さん)

記念撮影する参加者ら(カメラ・岡野 将大)(左から5人目が古閑美保さん、同6人目が飯塚千重さん)

 29歳以下のゴルフ初心者限定「ゴルフ体験会&レッスン」(報知新聞社企画・運営、協力・アコーディアゴルフ)が2日、千葉・東京湾カントリークラブで33人が参加して初開催された。

 日本女子ツアー通算12勝の古閑美保さんと日本女子プロゴルフ協会ティーチングA級のレッスンプロ・飯塚千重さんが講師を務めた。2008年賞金女王でもある古閑さんは、打撃練習場でアイアンショットを指導。「今日はゴルフの楽しさを皆さんにお伝えしたい」と猛暑の中、参加者一人、一人に「1、2、3のリズムで振ってね」「頭は動かさないようにね」「しっかり目は最後までボールを見て下さいね」などと声をかけながら、身ぶり手ぶりを交えてスイングレッスンを施した。

 また、アイアンを2本持ってゆっくり大きく振る自身が現役時代から行っているウォームアップ法も参加者に伝授。「朝は体が硬いのでストレッチがてら、大きく素振りして体を起こして下さい。けがをしないように。ラウンドのスタート前は30球も打てば十分です」などと説明。参加者たちはスマホで動画を撮ったり、メモを取ったりして熱心に聞き入った。

 午後のラウンドレッスンでは、古閑さんが2つのホールでアイアンとドライバーで始球式も務めた。アイアンでグリーンをとらえ、ビッグドライブも披露すると、初めて間近で目にしたプロのショットに「ワー!」「オーッ!」の歓声がわき起こった。古閑さんが「今みたいに打てば良いからね~」と冗談交じりに声を掛けると、参加者から拍手が送られた。さらに、サプライズで参加者全員に古閑さんのサイン入りボールもプレゼントされた。

 参加者最年少の12歳の仲西咲良さん(奈良・高取中1年)は、母とともに2日午前4時起きで新幹線で上京したという。母に誘われて始め、ゴルフ歴は6か月で「楽しかったです。プロお2人の指導もとてもわかりやすくて。古閑さんは構えで頭が下がる悪い癖を教えて下さいました。初めて目の前でプロのショットも見られて、古閑さんのサイン入りボールも頂けてうれしかったです。遅い夏休みで、3日はお母さんと東京ディズニーランドに寄ってから帰ります」と満面の笑みで目を輝かせた。

 一方、友人同士で一緒に参加した吉田菜穂さん(29)と阿部みさきさん(29)は、ともにこの日初めてゴルフクラブを握ったという。吉田さんは「ゴルフ場に初めてお邪魔しました。何も分からないところから2人のプロに教えて頂いて。本当に貴重な機会になりましたね」とほほ笑んだ。阿部さんも「ちょうどゴルフを始めたいな、と思っていた時に父が掲載紙を見てこの企画を教えてくれて。金額も手軽で、今後もぜひゴルフを続けていきたいなと思いました」とうなずいた。

 飯塚プロは、練習グリーンで参加者全員にパットを指導。さらに、午後は9ホールのハーフラウンドレッスンにも同行し、ナイター照明がたかれる午後6時過ぎまで個別に指導して回った。「今回は、すごくやる気のある参加者の方々でしたね。初めてクラブを握った人でも、すごく熱心に色々と質問をしてきて下さって。ぜひ今後もまたゴルフを続ける方々が出て来て下さるとうれしいですね」と目尻を下げた。

 参加者の大半は、JR東京駅から千葉・袖ケ浦市の東京湾カントリークラブまで往復をバスで移動。パターやショット練習のほか、9ホールのラウンドに昼食やドリンク、レンタルクラブにラウンド代も含めて一日5000円の参加費で“手ぶらでゴルフ”を満喫した。手軽にカジュアルにゴルフを始めよう、という趣旨で若者を対象に初めて行われた企画。真夏の日差しの下、女性が22人を締めた参加者たちは、こまめに水分補給をしながら、暑さに負けずに熱心にクラブを振り続けていた。

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