女子ツアー通算4勝・青木瀬令奈が語った今 「学ぶこと多い」若手との向き合い方、「完全に沼に…」宝塚歌劇


座右の銘「雲外蒼天(うんがいそうてん)」を色紙にしたためた青木瀬令奈(カメラ・渡辺 了文)

座右の銘「雲外蒼天(うんがいそうてん)」を色紙にしたためた青木瀬令奈(カメラ・渡辺 了文)

 青木瀬令奈(30)=リシャール・ミル=は3月の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」でツアー4勝目を挙げた。今回はインタビューで、現在の状況や今後の目標、またゴルフ以外の趣味などを聞いた。(取材・構成=三木 勝彦)

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―3月にツアー4勝目をマーク。毎年、夏場に調子を上げるタイプと聞いたが、今季は3戦目にして早くも優勝した。

「早い段階で優勝できたのは、オフにトレーニングをしっかりとした結果。合宿にトレーナーを帯同してもらったり、毎週月曜日にトレーニングの時間をとったりと、いままでとは違うオフを過ごしました」

―優勝後は予選落ちもあり少し調子を落としていたようだが、現在の状況は?

「ショットの方向性も安定し、少しずついい兆しが見えてきている。私の強みは物理的に届かないホールでもパーセーブできるところ。ショットの精度やマネジメント力をもっと上げて、今季2勝目に向けチャンスをつくっていきたい」

―最近は若手の台頭が著しい女子ツアー。若手とはどのように向き合っているのか。

「後輩とも、よくご飯とか行きますよ。そこで学ぶことも多い。最近はよく吉田優利ちゃんと食事します。ゴルフ以外でもコスメなどで意見交換したりする。励まし合い、競い合える仲間がいるのはありがたいこと。若手から様々な情報を吸収することで、自分もさらに成長できると考えています」

―ゴルフ以外で宝塚歌劇を観劇することが趣味だとか?

「宝塚は完全に“沼”にはまっていますね。ただし、ここ2年はゴルフに集中するために修行僧のように観劇を我慢しています。この夏イチ押しの芹香斗亜さんが宙組トップになったので、あと1勝して久しぶりに宝塚に足を運びたいですね」

―最後に座右の銘を教えてください。

「雲外蒼天(うんがいそうてん)。苦しんだ先に必ず晴れ間がある。苦難を乗り越えた先には輝かしい未来があるという意味です」

 ツアーもいよいよ秋の陣に突入する。今季2勝目、そして宝塚解禁という“ご褒美”に向けてラストスパートをかける。

 ◆青木 瀬令奈(あおき・せれな)1993年2月8日、群馬・前橋市生まれ。30歳。7歳からゴルフを始め、前橋商を経て、2011年プロ転向。15年から大西翔太氏がコーチ兼キャディーとなり飛距離アップに成功。17年のヨネックスレディスでツアー初優勝。今季は「Tポイント×ENEOS」で優勝し、ツアー4勝目を挙げた。リシャール・ミル所属。153センチ、50キロ。

■全100打席にシステム完備

 今回、取材協力をいただいたゴルフ練習施設「ポートアイランドゴルフ倶楽部(P・I・G・C)」=写真=は、広めの間隔をとった各打席(全100打席)は全打席オートティーアップシステム、ヘッドスピード表示システムを完備。また、奥行き230ヤードのフェアウェーと戦略的にレイアウトされたターゲットグリーンが、快適でクオリティーの高い練習を約束してくれる。

【住所】兵庫県神戸市中央区港島9の2の5(ポートアイランド内)。

【問い合わせ】TEL078・303・5337。その他詳細はHPを参照。

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