桜井心那、自己ベスト並ぶ63で10代4勝王手!最終日雨天中止見据え「頑張りたいと思った」


12番でバーディーを奪い声援に応える桜井心那。通算12アンダーで単独首位に立った(カメラ・今西 淳)

12番でバーディーを奪い声援に応える桜井心那。通算12アンダーで単独首位に立った(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース 第2日(14日、千葉・セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)

 首位と3打差の15位から出た19歳の桜井心那(ここな、ニトリ)が9バーディー、ボギーなしで自己ベストに並ぶ63をマーク。通算12アンダーで単独首位に浮上した。今季3勝を挙げており、10代4勝なら宮里藍、畑岡奈紗に次ぎ、3人目。前週からアドレスの構えを修正し、持ち前の飛距離が復活し、快挙に王手をかけた。1打差の2位に岩井千怜(ちさと、21)=ホンダ=、阿部未悠(23)=ミネベアミツミ=。

 桜井の勢いが加速した。3つ伸ばし折り返すと10番から4連続バーディー。16番でも伸ばし最後も6・5メートルのバーディーパットを沈めて締めくくった。昨年の下部ツアーでマークした、自己最高の63で回り、首位に躍り出た。15日は雨予報で、最悪の場合、競技中止となり、第2ラウンド成績が最終順位となる可能性もある。「頑張りたいと思っていた」と胸を張った。

 前週のスタンレーレディスホンダは22位。ショットに不満を抱えていた。古賀雄二キャディーから助言を受け、アドレスを修正。「(ボールを足の)真ん中に気持ちよく置けるようになった」と納得のスイングにつながっている。5ヤード落ちていたという、ツアー5位の自慢の飛距離も戻った。

 大会前の9日には、吉田弓美子(36)と東京ディズニーランドに行きリフレッシュ。「1年分笑った」と充実した時間を過ごした。優勝すれば通算4勝目。10代での達成は宮里藍、畑岡奈紗に次ぐ史上3人目の快挙となる。進化を続ける19歳が新たな偉業に挑む。(富張 萌黄)

 ◆日本女子ツアー10代での4勝以上 日米通算24勝の宮里藍は10代で日本7勝を挙げた。日米通算11勝の畑岡奈紗は日本3勝、米国1勝。桜井はツアー史上3人目の10代4勝を目指す。2004年2月13日生まれのため、今季は最終戦までチャンスがある。今大会を含めて残り7試合。どこまで記録が伸びるかにも注目だ。

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