◆女子プロゴルフツアー ▽NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 第1日(19日、兵庫・マスターズGC=6495ヤード、パー72)
自身初の2週連続優勝がかかる19歳の桜井心那=ニトリ=が、6バーディー、3ボギーの69で回り、首位と2打差の8位につけた。今大会で日本ツアーから引退する2015、16年賞金女王で、通算21勝の韓国出身、イ・ボミ(35)=延田グループ=は、11オーバーの107位と大きく出遅れた。ツアー1勝の尾関彩美悠(あみゆ、20)=JFEスチール=が、5アンダー67で単独首位。
桜井は、大会直前に不意に襲われた食あたりにも負けず、後半7番から3連続バーディー締め。「あまり考えずにやったのが良かったのかも」と苦笑いした。
04年の宮里藍以来、史上2人目の「10代年間5勝」がかかった一戦だが、胃腸の調子がよくないため、開幕前日の18日に病院で点滴を受けたという。「(食べ物に)当たってしまって…。熱と悪寒とだるさがあった」。この日の朝も熱は高いままだったが「悩んだんですけど気合で」と出場。前日の夕食とこの日の朝食を抜いたため「後半はもうパワーが出ない感じだった」というが、プレーは無難にまとめた。
今季は今大会含め残り6戦。「あと1回は勝ちたい」と意気込む19歳の快挙まであと1勝だ。逆境を乗り越え、レジェンドに肩を並べる戦いが始まった。(瀬川 楓花)