小平智、ピンを狙う場面も「風があるから」割り切り 瞬間最大風速16・5メートル強風でも2差3位浮上


14番、ティーショットを放つ小平智(カメラ・今西 淳)

14番、ティーショットを放つ小平智(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第2日(20日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 8位で出た小平智(34)=Admiral=が3バーディー、1ボギーの68で回って通算5アンダーとし、トップと2打差の3位に浮上した。2018年RBCヘリテージ以来となる米ツアー2勝目をかけ戦う。石川遼(32)=カシオ=は69で3アンダーとし、17位から8位に順位を上げた。26位から出た松山英樹(31)=LEXUS=は連続ダブルボギーを含む76と崩れ、5オーバー61位に後退。ボー・ホスラー(米国)が7アンダーで単独首位に立った。

 瞬間最大風速16・5メートルの難コンディションの中、小平が優勝争いに顔を出した。最終18番は1メートル半を沈めてパーで締めた。「この風の中でいいスコアであがれたことは自信になる。昨日は無理に攻めていた部分もあったが、今日は全部押し殺せた。自分をコントロールできた」と胸を張った。

 18ホール中15ホールでグリーンを捉え、パーオン率83・33%は全体2位。「リスクマネジメントだったり、スイングのリズムだったりは今日一日を通して意識してできた」。いつもならピンを狙う場面でも「風があるから」と割り切り、グリーンセンターに運んだ。

 125位までがシードを得られるフェデックスカップポイントランクは現在183位という厳しい状況に「1ポイントでも多く稼ぎたいし、チャンスを生かしたい」と鼻息は荒い。来年から2シーズンのシード権を得られる「優勝」の二文字も見えてきた。(高木 恵)

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