◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 最終日(5日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)
18アンダーの単独首位で出た賞金ランク2位の中島啓太(フリー)が、1イーグル、7バーディー、3ボギーの66で回り、大会レコードの24アンダーで今季3勝目、ツアー通算4勝目を手にした。
派手な赤色のウエアで、自身ツアー初の単独首位で最終日を迎えた。「ZOZOでコリン選手が優勝したときの勝ち方が最強というか、強い鬼みたいな勝ち方をしていたので、僕も赤いウェアにしました」。2週前の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」で、2位に6打差をつける圧勝で米ツアー通算6勝目をあげたコリン・モリカワ(米国)に衝撃を受けた。普段は、日体大カラーの青色やシンプルな紺や白を選択するが「ZOZOに感化されました」と、コリンが最終日に着用していた赤のウェアを大会前に荷物に詰め込んだという。
初日は9アンダーで単独首位発進。2日目も3位と上位で争った。首位で迎えたこの日は、1打差に迫られる場面もあったが「コリン選手の勝ち方を頭に描きながらプレーして、結果的に2位と3打差をつけることができた。コリン選手みたいな雰囲気で終われたかなと思う」とうなずいた。
これで、賞金ランクトップの金谷拓実(Yogibo)を抜いて、9月の「パナソニックオープン」以来の首位に浮上。ただ、その差は約1950万。中島は「来週は金谷さんの大好きなコースなので、負けないよう頑張りたいです」と、すぐに気を引き締めた。