石川遼、連覇へ「難関はグリーン」 昨年は「このコースと自分の歴史をリセット」で大会3勝目


プロアマ戦でショットを放つ石川遼(カメラ・今西 淳)

プロアマ戦でショットを放つ石川遼(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ プロアマ戦(8日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 昨年大会覇者の石川遼(カシオ)が最終調整した。連覇と大会最多4勝目へ向けて「最終的な難関はグリーン」だと話した。「わかりやすく言うと、下りのアプローチが1メートルオーバーのところが、2メートルいく」と説明。グリーンスピードの速さを警戒した。「ロングパットも1メートルに寄せることが、重たいグリーンに比べてかなり難しい。1メートルに寄せることの価値が、遅いグリーンに比べると倍増する」とピンに寄せる重要性を説いた。

 前週は米ツアーのワールドワイドテクノロジー選手権(メキシコ)に出場。体調不良で1日から4日間、何も食べずに「浄化」をしたという。体重は2キロ減ったが、「食べ過ぎていたのでちょうど良かった」と笑い話へ変えた。5日に帰国し、7日に会場入り。ゴルフの調子は悪くないといい、この日は笑顔を見せながら18ホールを回った。メキシコより10度前後、気温は下がっているが「大丈夫。例年よりは暖かいし、寒くなさそう」と寒暖差の影響もないという。

 昨年は星野とのプレーオフを制して優勝。2010、12年大会史上最多に並ぶ3勝目となった。18年にコースが改修され、適応するには時間はかかったという。18、19年には2年連続で予選落ちとなり「前の印象を持ったままガンガンいっていた。それでグリーン周りで痛い目に遭った」と振り返る。「このコースと自分の歴史をリセットして、一ホール一ホールピュアに向き合っていくと昨年、考え直した」。コースマネジメントを大きく変え、10年ぶりの大会Vへ結びつけた。

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