◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 最終日(26日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)
山下美夢有(みゆう)=加賀電子=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーで逃げ切り、大会連覇を果たした。1988年のツアー制施行後で、2015、16年のイ・ボミ(韓国)以来6人目&最年少(22歳116日)での2年連続年間女王に輝いた。
今季5勝のうち、この大会を含む3勝をサポートした松村卓キャディーは試合後、男泣き。勝利を確信したのはバーディーを奪った16番だったと振り返り、「ホント良かったです。いつも通り『おめでとう』って(山下に声をかけた)。他の言葉を言ったら、泣きそうになるから」と声を詰まらせた。
9月のメジャー、日本女子プロ選手権(長崎)の大会中に松村キャディーは熱中症で倒れた。救急搬送された病院には、ラウンド後の山下と家族が見舞った。体調は落ち着き、涼しくなった10月以降に試合に復帰。山下は会見で「マツさんとはもう3年。信頼していて、一緒に戦ってくれているキャディーさんでもある。今年はいろいろあって、私も心配しながらというのが後半戦はあったけど、こうして最終戦で一緒に勝ちたい気持ちもあって、優勝することができて、すごくうれしかった」と喜んだ。
松村氏は「最近4、5試合は調子が悪かったけど、何かな?ってお父さん(コーチの勝臣さん)とスイングを探っていたら、気づきがあって改善して良くなった。(山下の)強いところは逆球が出ないこと。(5月に完全優勝した)ブリヂストンレディスの時なんか、『鬼に金棒』で強かったですよ」と興奮気味に振り返った。