史上最年少15歳でプロ転向する香川友が「世界一」の目標掲げる…地元・野田市役所を表敬訪問


来年3月にプロ転向する香川友は「世界一」を目標に掲げた

来年3月にプロ転向する香川友は「世界一」を目標に掲げた

 国内男子ゴルフで来春に史上最年少でプロ入りする香川友(とも、15)=千葉・野田一中3年=が来年3月13日にプロ転向することが27日、明らかになった。中学の卒業式を経て義務教育を終えるため、これをもってツアーのQT番号(出場資格)が付与される。

 これまでは2007年にアマチュア優勝した石川遼が08年1月に16歳3か月で最年少ツアーメンバーとなった例があるが、香川の場合、15歳7か月13日でツアープレーヤー登録され、最年少プロの誕生となる。

 この日は地元の千葉・野田市役所を表敬訪問し、鈴木有市長に今年の活動と来年3月からのプロ入りを報告した。鈴木市長から「厳しい世界だと思うけど、これまで以上に努力して頑張ってほしい。期待しています」と激励を受け、香川は「プロの高いレベルでできることにワクワクしています。周りの選手から技を勉強させてもらって、自分の力にして強くなっていきたい。いい成績を残して、いい報告ができるように」と決意を語った。

 1歳から父・正宏さん(52)の影響でゴルフを始め、15歳にしてドライバーのキャリーでの飛距離で300ヤード近くを誇る。ウェッジが得意で、小技に自信を持ち、これまでツアー3試合に出場。この秋に行われた来季出場権をかけた予選会(QT)に、中学生としては異例の挑戦をし、3次まで進出して81位となった。日本ゴルフツアー機構(JGTO)内で話し合いが行われ、義務教育終了後にプロ転向が決まった。

 野田市役所で取材に応じた香川は自らのサインも披露。色紙に「世界一」と目標を記した。「プロとしてツアーにたくさん出て、雰囲気やリズムをつかんでいきたい。分かっていけば、いいところにいけると思う。ゴルフは楽しみながらやっている。(QTを受けて)プロになれるか、なれないかとなった時に、なれるならなった方がいいなと決めた。PGAツアー(米ツアー)にも早く行きたい。世界ランク1位を目指したい」と将来の展望を口にした。

 ◇香川 友(かがわ・とも)2008年7月31日、千葉・野田市生まれ。15歳。1歳から父が経営する「関宿ゴルフ練習場」で打ち始める。小6時の20年10月に茨城のザ・ロイヤルGC(7585ヤード)で開催されたミニツアーで、優勝したプロと同スコアの5アンダー、67でベストアマ、今年7月の山梨オープンでもベストアマ獲得。憧れの選手はフィル・ミケルソン(米国)。趣味、特技は海釣り、サーフィン、スケボー、野球。好物は吉野家の牛丼で「超特盛を2つ」食べるという。

 ◇主なスポンサー 豫洲短板産業株式会社、明治安田生命、株式会社けんせつパーク、大門パフォーマンススタジオ、株式会社釣八、MASSパートナーズ法律事務所、その他3社となっている。

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