男子ゴルフで国内ツアー最多の通算94勝を挙げている、77歳の尾崎将司(フリー)が4日、「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション supported by ISPS HANDA」を千葉市内で公開した。
プロを目指すジュニアゴルファーのセレクションを行った尾崎は「(子どもたちは)学ぶことがいっぱいある。ここ(アカデミー)へ来れば基本を、一つのことをずっとやれる。ゴルフの成長にはそういうことが必要」と強調した。
女子で昨年、腰の手術を経て日本女子オープンを制したまな弟子の原英莉花については「あれだけダメだったのが、いきなり女子オープンで優勝したり、(米ツアー2次予選会で)スコア誤記したり、もうやってることが分からない。ついていけない、ハハハハ」と評した。2年前に「5アンダー(67)を2回連続で出したらスランプ脱出を認めてやる」とアドバイスしたと明かし、「だからその辺なんだよ。難しいことではない。できないと、なかなか本当の意味の自信がわいてこない。できないということはまだまだ下手。頑張ろうとしている姿は、一番強いけどね。早くスコーンと抜けてもらいたい」と期待した。
尾崎自身は2019年11月を最後にツアー出場から遠ざかるが「機会あれば試合に? ないない。ほとんどありません」と一蹴した。「コロナ(禍)でこの4年間、自分の人生の中でギャップが大きかった」と続けた。また、「あきらめてしまえば、何てことはないけど。嫌だよな、健康のために(やる)とかは」と、多くを語らなかった。現在の目標に関しては「できるだけいい環境で子どもたちに練習してもらいたい」とした。今は「週1回、フグを食うこと」が楽しみだと笑顔で語った。