タイ合宿へ向け出国した岩井明愛（左）、千怜姉妹
女子ゴルフで双子で活躍する岩井明愛（あきえ）、千怜（ちさと）姉妹が５日、合宿先のタイに向けて東京・羽田空港から出国した。合宿は１週間でその後は、今季初戦となる欧州女子ツアー、サウジレディース国際（１５～１８日、サウジアラビア・リヤドＧＣ）に出場する。
オフは２人ともトレーニングを重点的に取り組み、体作りを行ったという。千怜は「今までで一番、体を鍛えたと思う」と話すほど徹底したという。背筋や、下半身を特に強化し２０２４年シーズンへ向かう。手応えは「試合がないので、正直まだわからない。試合の中でわかってくると思う」と明愛。実戦での効果発揮に期待を寄せた。
この日は「ｉｗａｉ ＳＭＩＬＥ Ｐｒｏｊｅｃｔ」（イワイ スマイル プロジェクト）を発足したと発表。今季のバーディー数などに応じ、１月１日に発生した能登半島地震の被災者へ、義援金を寄付する。「昔から困っている人がいたら助けるというのを父から教わってきた」という岩井姉妹。「能登半島地震のニュースを見ていて、私たちが何か力になれることはないか」と考え、今回のプロジェクトを企画したという。明愛は「どんどんバーディーを取って、それも自分たちの活力になるので、頑張りたい」、千怜は「私もバーディー、イーグルをたくさん取って、少しでも被災された皆さんの力になれれば」とコメントした。
姉妹で今夏のパリ五輪出場を目標とする。現時点で２枠の代表権獲得には世界ランクを上げる必要があり、海外ツアーでポイント獲得を狙う。千怜は「２人で五輪に出たいので一試合、一試合大事にしたい」と今季へ意気込んだ。明愛は「ゴルフ人生で１回は出てみたい。それだけ大きな舞台。できるだけ海外でポイントを稼いで頑張りたい」と４年に一度の大舞台を目指しタイへ向かった。
さらに２人は米ツアー、ホンダＬＰＧＡ（２２～２５日、タイ・サイアムＣＣ）にエントリーしたと明かした。昨年に続き２年連続での出場となる。