今季からスポーツ報知では、国内男女ツアーなどで選手たちにゆかりのある「ツアーメシ」を、各大会へ取材に訪れたゴルフ担当記者が随時紹介していきます。
3日まで女子プロゴルフツアーの今季開幕戦、ダイキンオーキッドレディスが沖縄・琉球GCで開催された。アマチュア予選会を突破し、3年連続3度目の出場となった16歳の吉崎マーナ(沖縄カトリック高1年)が、通算イーブンパーの34位で、初のベストアマチュアに輝いた。
吉崎の父・俊朗さん(57)は、那覇市内で沖縄料理中心の居酒屋を経営する。店名はストレートに「吉崎食堂」。大会初日のホールアウト後、吉崎にオススメメニューを聞くと「ゴーヤーちゃんぷるー。おいしいです」と絶賛した。
それを聞いた記者は大会初日の夜に早速、お店を訪問。海ぶどう、天然もずく酢など、沖縄の郷土料理を堪能した。100ヤード以内のショットの正確性で今大会を席巻した、女子高生が食べてきた「ゴーヤーちゃんぷるー」は、想像していたゴーヤの苦みは強すぎず、絶妙で食べやすくてとても美味だった。650円でボリュームも満点。串焼きの種類も多く、観光客だけではなく、地元の人も訪れる人気店。翌日からの仕事への活力も高まった。
那覇市内に2店舗を構えるが、ゆいレールの駅から徒歩5分以内と好立地だ。記者が訪れた久茂地本店はおしゃれな外観と店内で入り口には、吉崎が大会で優勝した際の新聞紙面も飾られていた。ちなみに本名は眞夏(まあな)だが、「成績表でも見つけやすいから」という理由で、父が「マーナ」を登録名としたという。
女子プロゴルファーでも、実家が飲食店を営む選手は多い。今季から米ツアーに参戦する吉田優利は、父が東京・千代田区で居酒屋「二十四区 末広町店」を経営。オフには一日店員を務めることもある。吉崎は来年にはプロテスト受験を予定。「吉崎食堂」が、プロゴルファーの父が経営するお店の仲間入りをする日も遠くはなさそうだ。
◆吉崎 マーナ(よしざき・まーな)2007年9月17日、沖縄県生まれ。16歳。父・俊朗さんの影響で7歳からゴルフを始める。憧れは元世界ランク1位の宮里藍。得意クラブはウェッジ、パター。平均飛距離は235ヤード。本名は眞夏(まあな)で、名前の由来はハワイの言葉で基になるものという意味。家族は両親と弟。151センチ、46キロ。
◆「吉崎食堂」 那覇市内に2店舗を構える沖縄料理中心の居酒屋。美味しい魚と旬の肴に沖縄料理が自慢。久茂地本店は那覇市久茂地2―5―1。おもろまち店は那覇市おもろまち4―17―29。あぐー豚のラー油鍋、ゴーヤーちゃんぷるーなども名物。