◆女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第1日(7日、高知・土佐CC=6273ヤード、パー72)
ツアー本格参戦2年目の神谷そら(20)=郵船ロジスティックス=が4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算4アンダーで首位と3打差2位と好発進した。過去2勝はいずれも海沿いで風の強い会場で挙げ、今回も同様の難コースを攻略。武器である飛距離と進化したアプローチで通算3勝目へ突き進む。19年大会覇者・鈴木愛(29)=セールスフォース=が7アンダーで単独首位に立った。
風速7・7メートルの悪条件を神谷は気持ち良さそうに回った。前半の14番で手前12ヤードからチップインバーディーを奪うと、ここから3連続。3番パー5は第2打をグリーンそばに運ぶと50センチに寄せ、4つ目のバーディー。「去年ここは良くなくて(予選落ち)、風の判断が難しかった。今日も苦しめられたけど、グリーン周りでしのげた」。ツアー2年目での自身の成長に胸を張った。
昨年はドライバーの平均飛距離260・82ヤードで堂々の1位。風に負けない強い打球でフジサンケイレディス(静岡)、メジャーの日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(長崎)と海沿いのコースを優勝。名前は「そら」でも海が得意な飛ばし屋として、土佐湾を望む風光明媚(めいび)なコースを攻略した。前週の開幕戦4位と上り調子の20歳は「いいショットが今日よりも増えたら」と頂点を見据えた。
(岩原 正幸)