２０１９ハワイ州アマチュアゴルフ選手権

【前日】

　報知アマ・シニアアマと姉妹提携する「２０１９ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」が１４日から米ハワイ州のパールCCで開幕する。１３日には今年の派遣選手が練習ラウンドを行った。
　昨年の報知アマ優勝者の辻涼太郎さんと報知シニアアマ優勝者の田代猛さんが一緒に練習ラウンドすると聞き、帯同取材を実施した。１１日にもお父さんとコースチェックをしたという辻さん（オープンの部）は、「このコースは短いのでフェアウエーキープ率が高ければビッグスコアが出そう」と分析。「初日からアンダーを狙っていきたい」と意気込む。
　一方の田代さん（シニアの部）は、出発便がキャンセルになるアクシデントに見舞われ、スタート時間ギリギリにコースに到着。「ほとんど寝ていない」と言いながらも１８ホールをチェックした。「いかにアプローチの精度を上げるかが明暗を分けそう。初日は無理せずにパー狙いに徹したい」。シニアの熟練技を武器にハワイアマにのぞむ。（三木勝彦）

 

 

　報知アマ・シニアアゴルフと姉妹提携する「２０１９ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」が１４日、米国ハワイ州のパールCCで開幕した。ハワイ全島をはじめ、日本からも多数の選手が参加。男女合わせて１０５人が熱い戦いを繰り広げている。

【第１日】

　今回は、昨年の報知アマ優勝者の辻涼太郎さんがオープンの部に、同３位入賞の勝田兵吉さんがミッドの部、それにシニアアマ優勝者の田代猛さんがシニアの部にそれぞれ出場した。
　辻さんは唯一のアンダーパーとなる７１（３６、３５）をマーク。堂々の首位発進を決めた。「前半はフェアウエーキープ出来たのが２回だけ。とにかく耐えるゴルフでした」と我慢のゴルフを展開。昨年の優勝者のTylｅr　Otaと同組にも「ぜひ一緒にラウンドしたかったのでうれしかった。１打差ありますが、明日は必ずスコアを伸ばしてくると思います。自分も攻めるゴルフを展開したい」と、明日もチャレンジスピリットでアンダーパーを目指す。
　また、報知アマ３位の資格でミッドの部に出場した勝田兵吉さんも首位の森中健介さんとは２打差の７６で３位と上々の滑り出し。「バーディーパットがなかなか決まらなかった」と初日のラウンドを振り返った。
　そしてシニアの部に出場した田代猛さんはハワイ独特の風に翻弄された。「風が舞ったりして距離感がつかめなかった」と８１と不満のゴルフだった。「明日は７５を目指したい」と、チャージをかけて予選突破を狙う。（三木勝彦）

 

 

 

【第２日】

　報知アマ・シニアアマと姉妹提携する「２０１９ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」の第２日目が１５日に米国・ハワイ州のパールCCで行われた。
　第１日目にオープンの部で唯一のアンダーパー（７１）でラウンドした昨年の報知アマの覇者でオープンの部に参加の辻涼太郎さんは、この日は１オーバーでプレーを終えた。
　「昨日よりドライバーは安定していた」。１バーディー、２ボギーの結果に、「今日はマネジメントに徹しました」と納得の表情。とくにワンオンも狙える７番では、「ドライバーも考えましたが、あえて４Iを選択したのがバーディーにつながった」と笑みがこぼれた。
　いよいよ明日からは決勝ラウンド。首位のTyler Otaとは１打差のビハインドにも「明日もチャンピオンと同組。明日もマネジメントに徹して３アンダーを目指す」と活躍を誓った。

 

　ミッドの部、初日３位の勝田兵吉さんは、この日７５（アウト３８、イン３７）でまとめて楽々と予選突破。「今日もパットが決まらなかった」と、昨日同様にパールCC独特の芝目に悩まされた。それでも今日は２バーディーと復調の気配。
　「グリーンをしっかりと見極めて明日は攻めのゴルフをしたい。全ホールバーディーを狙っていく」。悲願の優勝に向けチャージをかける。

 

　シニアの部に出場の田代猛さんは、２日目に７７をマークして見事１１位で予選を通過した。１０番のティーショットをドライバーでOBも、「バンカーでリカバリーできた」と、昨日ポイントにあげていたショートゲームの精度を上げてボギーで切り抜けた。２日後の最終日は「３日間で一番いいスコアで終わりたい」と笑顔の田代さんは、はじめてのハワイアマを満喫している。
（三木勝彦）

 

 

 

【第３日】

　報知アマ・シニアアマと姉妹提携する「２０１９ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」の決勝ラウンド（オープンの部、ミッドアマの部）が１６日に米国・ハワイ州のパールCCで行われ、オープン、ミッドアマともに予選を通過した２０人が熱い戦いを繰り広げた。なお、明日はオープンの部、ミッドアマの部、シニアの部の決勝ラウンド最終日が行われる。

 

　ミッドアマの部に出場している勝田兵吉さんは、２日間トータル１５１の予選３位で決勝ラウンド初日にのぞんだ。ハーフ終了後時には「今日も順調にパールCCの芝にしてやられてますよ」と苦笑い。しかし前半は１バーディー、２ボギーの１オーバーと我慢のゴルフを展開。後半も１ボギーの３７と７４でまとめて、３日間合計２２５で首位タイに浮上。最終日は同じく首位に立つ森中健介さんとの日本人対決が実現した。「明日も攻めのゴルフをしたい。パープレーを目指す」。ハワイアマのミッドアマの部に過去２度出場している勝田さん。３度目の正直で優勝を目指す。

 

　首位のTyler Otaと１打差、１４４の２位タイで出た辻涼太郎さんは、この日は７５の３オーバーと不調。ムービングサタデーと言われるように、アンダーパーが３人出るなど、下位の選手がスコアを伸ばす中、３日間合計２１９で３位に後退した。前半は１バーディー、１ボギー、２ダブルボギー。「２番、３番でティーショットを曲げてしまった」と４０でハーフター。このままではズルズルと行ってしまうかと思われたが、普段からルーチンにしている深呼吸で落ち着きを取り戻すと、後半は２バーディー、１ボギーの３５をマーク。今日４アンダーのTylerとは８打差に広がったが、「明日はパットがショートしないように攻めていきたい」。持てる力を振り絞ってトップを追いかける。
　大会の成績、ペアリングはwww.hsga.golfで検索してください。
（三木勝彦）

 

 

 

【最終日】

勝田兵吉さん悲願の初優勝！

　報知アマ・シニアアマと姉妹提携する「２０１９ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」の決勝ラウンド最終日が１７日に米国・ハワイ州のパールCCで行われた。オープン、ミッドアマ、シニアの３部門の選手が優勝を目指して熱い戦いが繰り広げられた。

 

　勝田兵吉さんが７２（アウト３５、イン３７）の４日間トータル２９７で、３度目のチャレンジにしてミッドアマ部門で悲願の優勝を果たした。首位タイで出た勝田さんは、１番パー５で３打目を木に当てるアクシデントに見舞われたが、約４メートルのパーパットをねじ込んで波に乗った。「昨日まではパットが全くダメでしたが、今日はとても良かった」と、パットの神様が最終日にやっとほほ笑んでくれた。同じく首位で出た森中健介さんとのデッドヒートを制し、「ゴルフ人生で最高のゴルフが出来ました。いまやっとうれしさがこみ上げてきました」。２位の森中さんと激闘をたたえ合え、試合終了後にはがっちりと握手。表彰式では優勝楯手に満面だった。

 

　オープンの部の辻涼太郎さんは、最終日は７３（アウト３６、イン３７）の４日間トータル２９２で２位フィニッシュ。「今日はショットが悪かった」と言いながらも１オーバーでまとめた。連覇を果たしたTyler Otaとは４日間同じ組でラウンド。「チャンピオンの安定感はすごかったが、また対戦したい」と、大会後は現在住んでいる米国・カンザス州へ向かった。「来月になれば全米大学ゴルフ選手権の予選会が始まる」。バートンコミュニティカレッジ（米国・カンザス州）に在学する辻さんは、今回の経験をもとに大学選手権での活躍を誓った。

 

　シニアの部に出場した田代猛さんは、７９（アウト４２、イン３７）の９位タイではじめてのハワイアマを終えた。「２日間悪かったショットが良かった」と最終日を振り返った。「前半（イン）は３７だったので行けるかな…」と思ったが、後半（アウト）の上がり３ホールでダボ、ボギー、ボギーとたたいてしまい４２。「思い通りのプレーが出来なかった」。今年も報知シニアアマ（小野東洋GC）出場予定の田代さんは、リベンジを誓いパールCCを後にした。
　シニアの部の優勝は報知アマにも出場しているJonathan Otaが５打差をひっくり返す大逆転優勝を飾った。そのほか女子の部はPatricia Ehrhartがプレーオフを制して優勝した。

 

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（三木勝彦）

 

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