男子ゴルフツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は19日、東京都内で総会と臨時理事会を開き、米ミネソタ州立大特別功労教授の諸星裕(もろほし・ゆたか)氏(77)を新会長に選んだ。任期は2年。4期8年務めた青木功会長(81)は任期満了で退任した。
諸星氏は「1999年のJGTO発足の時に理事・副会長を(含め)14年間、主に国際関係担当を務めました。あれから11年くらいたちましたが、またお声がかかり、こうして出てまいりました。これからは倉本(昌弘)副会長と谷原(秀人)副会長をはじめとする理事と一緒に、素晴らしいJGTOにしていきたい」とあいさつ。「選手の皆さんの生活権を守り、投資をしてくださるスポンサー各社のリターンを考え、それがしっかりうまくいけば、必ず世界のツアーになることができるのでは」と述べた。
10年前くらいからツアーの賞金総額が年間約33億円だと指摘し、賞金額が高騰する世界の流れから置いていかれている現状に触れ「数字を見ても本当に悲しくなる。これはもう、お金を取りに行くしかないと考えている」と強調。「つまり、選手も海外に出てもらいたい。世界のスポンサーも持ってこないといけない。様々なことを考えてやらなければならない」と決意を表明した。