岩手県勢初の男子プロゴルフツアー・中日クラウンズ優勝者、米沢蓮が語る東北愛


ガッツポーズする米沢

ガッツポーズする米沢

 前週の男子プロゴルフツアー・中日クラウンズで、岩手県出身として初優勝を果たした米沢蓮(24)=ティ・エム・プラテック=が、このほど取材に応じた。現在も岩手県内に拠点を置いて転戦する男の東北愛とは―。(富張 萌黄)

 ―東北への思いを。

 「ジュニアのときは東北の強化選手みたいな感じで活動させてもらっていた経緯もあります。(優勝後は)東北の方からの祝福メッセージが多かったし、ジュニア世代にも刺激になればいい。時間ができれば(ジュニアの)キャンプに行って、みんなで強くなっていければと思います」

 ―今も岩手に拠点を置いている理由は。

 「連戦になれば帰るわけでもないんで、試合が空いたり、リラックスしたいところで慣れ親しんだ人たちと過ごすことによって、自分のメンタルも回復できるんじゃないかなと。練習環境も自由にやらせてもらえるので助かっています」

 ―冬場は雪が多くて練習が大変なイメージだが。

 「冬は毎年、オーストラリアやニュージーランドに行っています。年明けすぐに出て3月に帰ってくる生活をしているので、雪の影響はないですね」

 ―岩手のいいところ、自慢できるところは。

 「食べ物もおいしいし、県民性も優しい人が多い。面倒見のいい人も多いので、皆さんに助けられながら練習できていると感じます」

 ―特に好きな食べ物は。

 「肉、魚、米がおいしいので、何を取っても自慢できる食べ物があるんじゃないかな。フルーツもおいしい」

 ―岩手の人はわんこそばを食べる?

 「食べないです(笑)。あれはレジャーじゃないですけど、何年も食べてないですね。冷麺や、じゃじゃ麺は食べますけど」

 ―岩手、東北へのメッセージを。

 「現在スポンサーをしていただいてるところも岩手の会社が中心なので、そういった方たちに支えられながら初優勝できて、すごくうれしく思います。岩手の皆さんの声援が初優勝につながったと思うので感謝したい。今後は何ができるか考えながら、岩手や東北のゴルフ界を盛り上げていけたらと思っています」

 ◆米沢 蓮(よねざわ・れん)1999年7月23日・岩手県生まれ。24歳。9歳の時、家族で大型家具店の「ニトリ」に行ったが開店前だったため、隣接したゴルフ練習場に行き、初めてクラブを握った。盛岡中央高3年時の17年日本ジュニア6位。東北福祉大では18年アジア大会団体戦金メダル。19年日本アマ3位。大学4年時の21年12月にプロ転向し、22年からツアーに本格参戦。昨季は賞金ランク22位で岩手県出身選手初のシード権を獲得した。174センチ、80キロ。

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