岩井明愛、今季初Vで全米女子OPへ弾み…双子の妹と合計10勝、ツアーでは福嶋姉妹に続く2組目の2ケタ優勝


通算15アンダーで今季初優勝し、妹の千怜(左)に祝福される岩井明愛

通算15アンダーで今季初優勝し、妹の千怜(左)に祝福される岩井明愛

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 最終日(26日、兵庫・関西GC=6545ヤード、パー72)

 1打差2位から出た岩井明愛(あきえ、21)=ホンダ=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算15アンダーで3打差をつけて逆転。昨年9月以来の今季初、通算4勝目で双子の妹・千怜(ちさと)との合計勝利数を「10」とした。ツアーでは福嶋晃子、浩子姉妹に次ぐ2組目の姉妹2桁優勝に到達。2年連続出場となる海外メジャー、全米女子オープン(30日開幕・ペンシルべニア州)に向けて「世界で活躍できるように頑張りたい」と飛躍を誓った。

 勝負の後半に底力を示した。岩井明は後半に4バーディーを重ねた。12番でトップの金沢志奈(28)を逆転。「自分のプレーに集中した」。終わってみれば3差の快勝に「今年まず1勝したかった。うれしいのと、ホッとした気持ちがある」と安堵の笑み。

 21年6月に姉妹そろってプロ入りし、22年8月に妹・千怜が一気に2連勝。自身は昨年4月の初Vから4勝目を手にし「2人で10勝もしてるんだ」とこの日、目を丸くした。今季2勝の妹に対し「焦りも少しあった」と言い「自分も頑張らなきゃ」と奮起し、12戦目で今季初Vを手にした。

 2月中旬のアジア転戦から空き週なし。2週前に疲労から体調を崩し、2日間クラブも握らず「朝、昼、晩と寝ていた」という。前週5位と調子を上げ、今週は「気持ちよく振れている」と平均飛距離260・75ヤードは2位、パーオン率は約85%で1位と完全復活した。

 初の4日間大会Vで自信をつけた。予選落ちした昨年の雪辱を期す次週の全米女子オープンへ「チャレンジャーとして行きたい。千怜と2人で盛り上げて、世界で活躍できるように」と意気込んだ。米国行きの荷造りは既に完了。即席のみそ汁も携え、思う存分力を発揮する。(岩原 正幸)

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