【ツアーメシ】青木瀬令奈、兵庫でのお薦めは焼肉「煌(ファン)」…昨秋には若手連れて祝勝会も開催


昨年10月に兵庫の焼肉店「煌」で食事会を開いた青木瀬令奈(写真上)ら。時計回りに菅沼菜々、桜井心那、上野菜々子(青木瀬令奈提供)

昨年10月に兵庫の焼肉店「煌」で食事会を開いた青木瀬令奈(写真上)ら。時計回りに菅沼菜々、桜井心那、上野菜々子(青木瀬令奈提供)

 第8回の「ツアーメシ」企画は、前週にリゾートトラストレディス(関西GC)が開催された兵庫県にある焼肉店を紹介する。ツアー通算5勝の青木瀬令奈(リシャール・ミル)がお薦めするのは加東市にある焼肉「煌(ファン)」だ。

 昨年10月、同県でのマスターズGCレディースに出場した際、後輩プロたちを連れて祝勝会を開いたというお気に入りの焼肉店だという。その時は直前の富士通レディースで優勝した桜井心那(ここな)のお祝いで、菅沼菜々、上野菜々子とともにお店を訪れた。「この週に(菅沼)菜々ちゃんが2勝目をしました。縁起がいいですよね」と青木はうれしそうに明かした。

 お薦めメニューは「タン塩」といい「ハラミとかもよく頼みます。やっぱりおいしい」と声を弾ませる。美味しいお肉で会話も弾み「この時はゴルフの話が多かった。あのホールのプレーがすごかったね、とかいろいろ話しました」。

 2020年から22年まで選手会長にあたるプレーヤーズ委員長を務めた。遠征先では、若手をご飯に連れて行くことも多いそうで「基本的には払わせません」とポリシーを貫く。92年度生まれが集まる同期会では「近々で勝った人が支払う」というルールがあるそうだが、後輩と行く時は「自分よりいくら稼いでいようと払わせられない(笑い)」と、気前の良さも青木の人柄を表す。

 2011年からツアーに参戦中。各地での“ツアーメシ”も楽しみの一つとなっており「毎年行くと『お帰り』と言ってくれるところもできる。そこに行くために、近い宿を取るようにもなったり。安心してご飯を食べられるところがあると、毎日試合が終わって一息つける場所になる」と魅力を語る。勝負師らしく「60台が出たら明日も同じものを食べよう」など験を担ぐこともあり、良い意味での息抜き効果もある。

 青木は昨季、3月、11月にそれぞれ優勝を果たし、キャリア初の複数回優勝を達成した。年間獲得賞金で自身初の「1億円プレーヤー」を目標に掲げる今季はトップ10に4回入り、これまで1530万円超を稼ぐ。「これが良かった、その代わり、これが悪かったというのを毎週重ねている。無駄なことは何ひとつない。もがき苦しむ時間も、現役中しかできない。苦しい日々が一年でも一日でも長く続くように頑張らなきゃ」と自らを鼓舞し、ポジティブな姿勢でツアーを戦い続けている。(岩原 正幸)

 ◆青木 瀬令奈(あおき・せれな)1993年2月8日、群馬・前橋市生まれ。31歳。7歳でゴルフを始め、前橋商高で2008年全国高校選手権夏季大会制覇。11年にプロテスト合格。17年ヨネックスレディスでツアー初優勝。通算5勝。趣味は宝塚観劇。153センチ、50キロ。

 ◆焼肉『煌(ファン)』 兵庫県加東市下久米102―12 

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