小祝さくら、ゴルフの聖地開催の全英女子オープンへ「入念に事前に行きたい」8月のCATレディースは欠場


通算16アンダーで今季2勝目を挙げ、同組の沖せいら(左)と抱き合う小祝さくら(カメラ・今西 淳)

通算16アンダーで今季2勝目を挙げ、同組の沖せいら(左)と抱き合う小祝さくら(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(24日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)

 6打差単独首位から出た小祝さくら(ニトリ)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算16アンダーで逃げ切り、3月のヤマハレディース以来、今季2勝目を手にした。ツアー通算11勝目。

 この日はティーショットが左右に曲がり、フェアウェーキープ率は42・9%と苦戦した。第3ラウンド終了後には「ティーショットの集中力だけは最後まで続けてプレーしていきたい」と話していただけに、「過酷なゴルフだった」と振り返った。

 3番でボギーが先行すると、そのままバーディーを奪えず、差は3打まで縮まってハーフターンした。12番で同組の高橋彩華(東芝)が12番でバーディーとして2打差に。だが、14番でこの日最初のバーディーを奪うと、15番では15メートルをねじ込んで伸ばした。「本当にラッキー」と前を向き、17番は落としたものの、2打リードして迎えた最終18番パー5。残り75ヤードを58度ウェッジで放ち、2メートルにつけてウィニングパットを沈めた後は笑顔で、小畑貴宏キャディーとハイタッチを交わした。

 今大会で222試合連続出場。以前「当面、休みは入れずに試合に出ようと思う」と話していた小祝だが、CATレディース(8月16日開幕、神奈川)は欠場する予定。1週後にはメジャー最終戦、AIG全英女子オープン(同22日開幕、セントアンドリュース・オールドコース)に出場するためだ。「CATが終わってその日の夜に出ても、練習ラウンドがあまりできない。そう考えると、バッタバタで無理やり行く形になってしまうなと思って」と説明。連続出場は途切れるが、「入念に事前に行きたい」と早めの聖地巡礼を決断した。

 24日に発表される世界ランクで50位以内ならメジャー4戦、エビアン選手権(7月11日開幕、エビアンリゾートGC)の出場資格も得るが、こちらは出場を見送るという。「(全英女子と)どっちもいくとハードスケジュールなので大変というのもある」とさすがの“鉄人”も苦渋の決断をした。元々、海外志向はなく今後も主戦場は日本ツアーとする。年間女王にも近づいているが、「ここからまだ半分あるので、あまりその辺は気にしない。地道に頑張りたい」。これからもマイペースに勝利を積み重ねる。

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