7月連続V川崎春花の勢い止まらず パット好調で今季3勝目王手「ラインが読めていたところはタッチも合っていた」


17番、パーセーブして笑顔を見せる川崎春花(カメラ・今西 淳)

17番、パーセーブして笑顔を見せる川崎春花(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー CATレディース 第2日(17日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)

 単独首位から出た川崎春花(21)=村田製作所=が8バーディー、1ボギーの65で回り、通算11アンダーで今季3勝目に王手をかけた。グリーン上と小技がさえて、この日のベストスコアをマークし、リードを3打に広げた。次週開催の今季メジャー最終戦、AIG全英女子オープン(22日開幕・セントアンドリュース)へ2年連続2度目の切符も手にし、ツアー5勝目を弾みにゴルフの聖地へと旅立つ。

 7月に2戦連続優勝で復活を遂げた川崎の勢いが止まらない。この日はグリーン上が絶好調。パット数「24」は出場選手最少で5メートル前後のパットを次々と沈めた。「ラインが読めていたところはタッチも合っていた」。3番と16番では58度ウェッジで放り込んでバーディーを奪うなど、グリーン周りでスコアを伸ばした。

 大きなピンチは2度。11番はグリーンの上の段からのパットが4メートル、17番はグリーン左奥のバンカーから3メートルオーバーしたが、どちらもパーパットをねじ込んだ。今週は多くの選手が高速グリーンに苦戦しているが、「タッチ(距離感)に集中して、パッティングすることを心がけていた」と涼しげな表情で振り返った。

 16日には全英女子の出場権を手に入れた。世界ランク上位者の資格が91位の川崎まで繰り下がったもの。「一瞬悩んだが、気持ちは行きたかった」と既に手続きも済ませた。荷物は父・太郎さんが急きょ準備。英北部の寒さ対策で「たまに食べると幸せを感じる」カップラーメンもリクエスト。今季3勝目を手土産に聖地巡礼へと向かう。(富張 萌黄)

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