アン・シネ  偉業に興奮「生まれ変わったら大谷翔平になりたい」…リランキング突破へ暫定13位発進


16番ティーショットを放つアン・シネ。初日2アンダーの好スタートを切った(カメラ・今西 淳)

16番ティーショットを放つアン・シネ。初日2アンダーの好スタートを切った(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 第1日(20日、宮城・利府GC=6638ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 第1ラウンドは雷雲接近のためにスタートが約2時間遅れ、日没により3選手がホールアウトできなかった。今年約5年ぶりに日本ツアーに復帰した韓国のアン・シネ(NOW ON)が3バーディー、1ボギーの2アンダー70で回り、暫定ながら今季初日最高の13位スタートを切った。

 9番で第1打を左ラフに曲げたが、残り60ヤードの第3打を20センチにつけてパーをセーブ。10番で8メートルのバーディーパットを沈めて、浮上につなげた。「前半は雨でフェアウェーキープが難しかったけど、後半にチャンスが来てスコアを伸ばせた」。この日着用した水色のウェアさながらの、淡い笑顔を見せた。

 大会後に第2回リランキングが実施される。現在のポイントランクは43位で、シーズン終盤の大会に出場するために今大会で必要な順位の目安は、3位以内。「最後の最後まで頑張ります。もしかしたら優勝があるかもしれないし、少しでも希望を持って頑張ります」と力を込めた。

 この日の朝、メジャーリーグでドジャースの大谷翔平が「50―50」の偉業を達成した。スタート前のクラブハウスで歴史的瞬間を見届け「すごい! 一言で言うとすごい!」と大興奮。「かっこいいし、背も高いし、走れるし、性格もいいし、奥さんもきれい。あんな完璧な人いるんだろうか。もし生まれ変わったら、大谷翔平になりたい」と冗談めかして笑いを誘った。

 2016年8月に韓国プロ野球で始球式を務めた経験もある。「みんなが見ているなかで、自分が知らないスポーツをやらないといけないから、それぐらいの準備をしないといけないと思った」。本番までの1週間、毎日200球を投げ込んだストイックな逸話も披露した。勝負の残り2日間。「明日はもっと自信を持って、アグレッシブなゴルフをしたい」。さらなる浮上を目指す。

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