◆男子プロゴルフツアー ACN選手権 最終日(6日、兵庫・三木GC=6993ヤード、パー71)
5打差6位から出た金谷拓実(Yogibo)がプレーオフを制して開幕戦の東建ホームメイトカップ以来、今季2勝目を手にした。ツアー通算7勝目。逆転での優勝はプロ初優勝だった2020年のダンロップフェニックス以来、2度目となる。
第1ラウンド(R)は荒天のため、5時間遅れでのスタートに。前半9ホールのみをプレーし、5バーディー、ボギーなしで回った。4日は第1Rの残りと第2R18ホールをプレー。通算6アンダーの18位で決勝Rに進んだ。第3Rは65をマークし、首位との差は5打差に。最終日へは「自分らしいプレーをしたい」と意気込んでいた。
この日は5番でバーディー先行。6、7番も連続で取り、8番ではピン奥1メートルにつけるショット力で4連続バーディーとした。後半に入っても11番から3連続バーディーで着実にスコアを伸ばし、プレーオフまでもつれた一戦を制した。
前週のバンテリン東海クラシックは2打差5位から最終日をスタートし、6バーディー、ボギーなしで回り、1打差2位で大会を終えた。ラウンド後には「自分のプレーはしっかりできた。また来週以降につながっていくと思う」と前向きなコメントをしていた。
前週終了時点での賞金ランクは3位。米下部(コーンフェリー)ツアーの2次予選会(11~12月、米5会場)の出場権を手にした。以前から海外志向が強く、「出るつもりです」と参戦の意向を示していた。2試合後の三井住友VISA太平洋マスターズ(11月7~10日、静岡)終了時点での賞金ランク1位なら最終予選会からの出場が可能となる。次週のメジャー、日本オープンと合わせて優勝賞金は8200万円にのぼる。賞金ランク首位の平田憲聖とは約4000万円差。今大会Vで2000万円を獲得し、その差は縮まり、同ランクも2位に浮上した。高額賞金の続く秋のトーナメントへ弾みをつけ、自身初の賞金王を目指す。