馬場咲希「楽しかったんでオッケー」 国内プロデビュー戦Vへ3差7位発進


18番ティーショットを放つ馬場咲希(カメラ・今西 淳)

18番ティーショットを放つ馬場咲希(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー  富士通レディース 第1日(11日、千葉・東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)

 今季米下部のエプソンツアーを主戦場とし、プロとしては国内ツアーデビュー戦の馬場咲希(サントリー)は6バーディー、1ボギーの5アンダー67で回り、今季7勝の竹田麗央(ヤマエグループHD)らと並ぶ首位と3打差7位の好スタートを切った。「内容は別として、楽しかったんでオッケーっていう感じです」と笑顔を見せた。

 「緊張していた。デビュー戦っていうのは、心のどこかで思っていたと思う」と振り返ったこの日のラウンド。1番をボギーで出たが、すぐに受け入れ気持ちを切り替えた。3番で5メートル強を沈めて取り返し、後半は4つのバーディーを量産。13番パー3で6アイアンでの第1打を1メートル半につけ決めきった。15番はピン奥3メートル弱の下りフックを沈め、16番パー5では104ヤードの第3打を50度のウェッジで1メートル半にからめて連続バーデイーを奪った。

 竹田、吉田優利(エプソン)と同組で回り、大勢の観客を引き連れた。「今週はギャラリーの方の前でプレーするのを、すごい楽しみにしていた。竹田さんと吉田さんのおかげですごいたくさん人が来てくれたので、その人たちの前でプレーできたのが楽しかった」と振り返った。

 竹田が優勝した日本女子オープンの動画を、米国で見た。「竹田さんのプレーを見ながら勉強していた。今日目の前でプレーを見られて、飛距離はもちろん、セカンドもすっごい上手」。安定感抜群のパッティングも、強烈な印象となって残った。「やっぱ入るか、みたいな。打つ前から入りそうな雰囲気がすごいある。本当にすごいなって思った」。貴重な学びの機会にもなった。

 エプソンツアー最終戦を6日に終えて8日夕方に帰国したばかりだが、9日朝からコースを回るなど精力的に調整を続けてきた。「あと2日ある。今日はいいプレーができて良かったけど、明日からどんな感じになるか分からない。明日もしっかり、目の前の一打に集中してプレーできたらいいなと思う」。プロテスト合格後の初戦で優勝を飾れば、2020年の笹生優花の2戦目を上回るツアー史上最速となる。快挙達成へ、冷静にコースと向き合い続ける。

最新のカテゴリー記事