木下稜介、アイアンショット味方に3差7位の好発進 8バーディーは出場選手最多


18番、ティーショットを放つ木下稜介(カメラ・今西 淳)

18番、ティーショットを放つ木下稜介(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第1日(24日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 日本ツアー3勝の木下稜介(ハートランド)は8バーディー、4ボギーの66で回り、首位と3打差の7位と好発進とした。「アイアンショットが良かった」とショットメーカーらしく、5つあるパー3で4つ伸ばすなど、この日最多となる8つのバーディーを量産した。スタートから3ホール連続で3メートル前後につけ、全て沈めて最高の立ち上がりとした。5、6番でもピンに絡めるショットで序盤に5つ伸ばした。8、9番を連続ボギーとするも、大崩れすることなく、日本勢最高のスタートになった。

 「今年で一番速い」と話すグリーンスピードにも対応。16番では6メートルのバーディーパットをねじ込んだ。タッチを合わせるのは難しいコンディションだが、「球が伸びてくれるので、ストロークに集中できる」とプラスに捉えている。

 21年大会以来、2度目の出場。前回は初日に67をマークし、4打差6位で滑り出すも66位で大会を終えた。「3年前よりレベルアップはできていると思うけど、試合で結果を出さないとレベルアップしているっていうのは証明できないというか、手ごたえとして残らない」。今年は7月にメジャー、全英オープンに出場するも予選落ち。これまでの持ち球はドロー(右に出て左に曲がる)だったが、8月からはストレートからフェード(左に出て右に曲がる)の球筋に変更した。「曲がり幅や縦距離をコントロールしやすくなった」と手応えをつかんでいる。

 2週前の国内メジャー、日本オープンは1打差2位と惜敗。「日本オープンの経験のおかげでボギーを打っても、切り替えることができた。日本オープンでは悔しい思いをしましたけど、良い経験をさせてもらった」とすでに気持ちは切り替わっている。海外志向の強い33歳。「きょうは良かったですけど、残り3日あるので気を引き締めてやりたい」と頂点を見据えた。

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